第31回 江戸川乱歩賞 (1985年)
嫁がBOOKOFFで買ってきた古本を手に取ってみた。
東野圭吾の実質デビュー作。
私立清華女子高等学校で起こる殺人事件。
学園モノということで、青春と本格推理を絡めた作品となっている。
女子高の数学教諭であり、また、アーチェリー部の顧問である前島が主人公。
(なお、著者は大学時代にアーチェリー部であったとか・・・)
元エンジニアという異色の肩書をもつ前島は、教師となるも、自分が教師に向いていないと自覚しており、生徒との距離を置いた教鞭スタイルをとっていた。
授業中に雑談もしない前島のことを、生徒たちは「マシン」と読んでいた。
そんな前島は、最近になって何者かに命を狙われはじめていた。
しかもそれは学園内での出来事であった。
前島は不吉に思うも、校長や周囲の人間は取り合ってくれず、自分の学内での立ち振る舞いを振り返り、特定の生徒や、同僚の教師に疑念を抱きはじめていた・・・
だが、ある日の放課後。
ついに事件が起こる。
ある男性教員が学園内で殺害されたのである。
前島は、アーチェリー部の練習終了後、生徒とともにその死体を発見してしまう。
これまでの経緯から、前島は自分も事件に関係しているのではないかと疑義を持ち、第一発見者として警察の捜査協力をしつつも、自分自身でこの事件の真相を明らかにしようと決意する。
はできるかと思われる。
また、事件の謎解きと並行して、東野圭吾らしい伏線→結末も用意されていた。
デビュー作らしく、現在の著者のスタイルの萌芽をみるようだった。
大人気作家となったため、今更デビュー作に手を伸ばすこともないと思われるため、★は3つ
自宅の本棚にあったから読んでみたが、自分で買うまでもないと思う。
みなさんも、友人知人から借りて読んでみて。
