鈍く後からやってくる痛みは
思ったよりも平穏を与えてくれた
不思議な話、安らいだ
業務の中で一瞬の油断
手慣れた筈の作業の中で
切ってしまった手のひら
血が出ていることにも気付かずに
気付いた時には痛みを忘れてた。
けれど、それはすぐには痛まなくても
だんだんと、蝕むように、熱病のように
鈍い痛みがやってくる。
それは不愉快だたけれど、
その分 落ち着いてしまった。
不思議と それは癒しだった。
傷を負って、それに気付きもしない自分
その事実が一番を大きな傷となって
慢性的に、のしかかる岩のように
痛んだ
痛くなくて、痛かった。
麻痺してるのは内か外か
そんなことも分からない。
それらを積み上げて
積み上げて 積み上げて
また手のひらを切った。
繰り返すように何度も
肉が裂けても
骨が見えても
許せなかった。
真っ赤に溢れているのに
痛みなんて ないのだから。
そして、また 後からやってくる
鈍く 鈍い 痛みは 教えてくれる。
積み上げてきたものの大きさを