学園祭の熱狂~アニメ「映像研には手を出すな!」第8話 | みやのすけの映画倉庫/『ゴジラVSコング』への道
毎週楽しみに見ていますが、先週の芝高祭の回は特に面白かった!
学園祭の盛り上がりがすごくて、「うる星やつら2/ビューティフルドリーマー」を想起する方もあると思いますが、あれは厳密にいえば学園祭前夜。
私は湯浅監督の「夜は短し歩けよ乙女」を思い出しました。

今回は原作より更に盛りだくさんの趣向。
落研の屋外寄席はキツいのではないか、とか円周率研究会のうちわが欲しいとか、こちらも学内を見て回ってる楽しさ。

また、原作にない「空調研」の存在(この学校は設備管理も全部生徒に任せている!)が今回の白眉で、「生徒会の犬」といわれる空調研究会と金森氏の交渉シーンは押井守の映画みたい。
しかしビル管理のプロに言わせてもらえば、あれだけ広い体育館だと16℃設定でも暑いと思いましたね。
まあそのへんが芝高の空調機性能の限界だったのかも。

しかしまあ何といっても見せ場は苦労して作った映像研のロボットアニメで、ここは細かい上に迫力があって良かった。
アニメーション的にここがちゃんとできてないと作品世界自体が成り立たないわけで。

原作マンガではもっと後に出てくる音響マニア百目鬼(どうめき)氏の前倒し登場も納得。
音声なしで彼女たちの「作品」に説得力を持たせるのは難しいという、これは映像製作のプロの原作マンガへの「意見」だと思いました。

アニメシリーズも終盤に入ってくるわけですが、とりあえず彼女たちの「次回作」が楽しみです。