突然入院日記⑫ | みやのすけの映画倉庫/『ゴジラVSコング』への道
9/14 昨夜は入院して初めての静かな夜。
ラジオ深夜便でマヒナスターズを聴いているうちに寝入ってしまう。
マヒナは良く眠れるなぁ(笑)。

隣人今日はごきげんで朝から歌、そして「ふふ、裕次郎かクククッ」と意味わからない笑い。そして絶えることのない独り言。
この人は眠っている時も独り言(寝言ですね)を言うのだが、なぜかこちらの方が明瞭に聞こえる。
それによれば彼は両親を含む親類縁者に根強い不信感を抱いており、自分がこのようになったのは両親のせいだと思っているらしい。
言っておくが年齢はどう若くみても60代だ。
毎日ひげ剃りだけは欠かさないのが、彼の静かな狂気を際立たせている。

朝の回診時、先生がこの病院で治すところはもうないのでいつ退院しても良い、と突然言う。
つか、この先生はいつも突然だな。
そう言われてもこちらも準備があるし、カミさんと相談して決めると答えておく。
まだ、日常の動きに若干の不安があるのだ。

昼飯にまたも梨カン。
私はここに居るうちに平均的日本人が一生涯に口にする梨カンの100倍を食べるに違いない。

13時からリハビリ。
家に帰ってからの心配事はベッドがないことで、布団での起き方を教わる。
これなら問題なく起き上がれそう。
安心した。
続いて自転車こぎ15分。
やってもさほど息も乱れず、酸素飽和度も下がらない。
いいぞいいぞ。

職場の同僚が2人、F君とS君が突然見舞いに来る。
突然現実ってやつが舞い込んできた感じだが、職場の今の雰囲気はわかった。
ありがたいことだ。

風呂にはいる。
左半身がイマイチ使えないので、カミさんに背中など洗ってもらうが、この垢はそう簡単には落ちてくれなさそう。
鏡で見ればみるほどひどい傷。
背中は赤青黄の痣が咲き乱れている。

カミさんと相談して退院は金曜日と決める。
それまでに、もう少し元気になっておかねば。

晩飯のデザートは何とイチゴ味のムース。
驚いた。
隣人も驚いたらしく「なんじゃこりゃ」と奇声を発しておりました。
味?
シャービックに似てたような…。

今日は昼間がんばりすぎたか、患部が熱を持っている。
消灯とともにさっさと寝る。