突然入院日記④ | みやのすけの映画倉庫/『ゴジラVSコング』への道
9/6、今回は文字通り尾籠な話なので、食事中の方にはオススメしませんので悪しからず。

一週間以上便通がないので、昨夜寝る前に下剤を2錠処方される。
こっちは立って歩けないのだから、差込便器に寝たままするしかないのだが、挑戦された以上受けてたたねばなるまい。

2錠とものむ。

ワタシは下剤が効かないタチ。

夜中は何事もなく過ぎ、「やっぱ効かねーな」と鼻で笑っていたら朝食のあと奴らがやってきた。
「七人の侍」なら菊千代が屋根の上から野武士の襲来を発見して「うお~、来やがった来やがった!」と叫ぶあのカンジ。

すかさずナースコールして便器をお尻の下に差し込んでもらう。
だがしかし、排便は実はかなりハードな運動で、肋骨が折れて胸の筋肉やら横隔膜が痛くて動かせない身体では困難なのだ。
とにかく自然分娩を待つしかない。
下半身丸出しで腰を上げた間抜けな姿勢で待つことしばし、そしたら…!



……〈しばらくお待ち下さい〉……




下半身もきれいに拭いてもらい、一心地。
慣れてるはずの看護婦さんがちょっと動揺するほど出た。
だから言ったのに、バケツに半分ぐらいは出ますよって。

昼過ぎに頭を洗ってもらう。
入院以来一度も洗ってないので気持ち良かったな~。
こういうケアや配膳をする職員のかたが看護師さんより患者の気持ちに敏感なこともある、と気付く。

昼過ぎにカミさんが来る。
毎日ありがたい。
毎日来て何か特別な話をするわけではないが、なんてことない「きのう何食べた」とかそういうのが愛しい時間なのだ。

夜はテレビで「日曜美術館」ダ・ヴィンチ幻の戦争画をめぐるお話。
未完の下絵しか存在しないが、戦争は人間の感情と感情が生でぶつかり合う殺し合い、という身も蓋もないリアルすぎる絵だ。
これがもし完成していたら、歴史も少しは変わったかも?

続いてN響の映画音楽特集。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に始まり、「メリー・ポピンズ」組曲(編曲は宮川彬良)、そして「スターウォーズ組曲」から「メイン・テーマ」「ダースベイダーのテーマ」「王座の間」
映像抜きのフルオーケストラはまた映画で聴くのとは違った迫力と感動がある。
「2ペンスを鳩に」泣けた。
続いてメイ・ジェイが登場。
「レ・ミゼラブル」は帝劇で聴いた島田歌穂には到底及ばない。
興が醒めて寝る。