お手軽とはいかない会社設立 PartⅡ
会社を創ったあと、なにがお手軽にはいかないのでしょうか?
たとえば、創業一年目から事業が軌道に乗るとはかぎりません。
最初は赤字決算になるかもしれません。しかし、会社が赤字でも
法人住民税(最低でも7万円)は支払わなくてはならないのです。
一方、個人事業であれば、事業が赤字で課税所得がゼロであれば
税金はかかりません。
まだ、あります。会社にすると交際費が全額経費にならなくなります。
(ただし、資本金が一億円以下で一定の場合は9割は必要経費として
認められます)
一方で、個人事業の場合は、仕事を進める上で必要不可欠であれば
全額経費で認められ、特に上限が規定されていません。
まだ、あります。会社にすると個人事業に比べて健康保険、厚生年金
雇用保険、労災保険等の社会保険料の負担が大きくなります。
起業するとき、個人事業にするか会社を設立するか、おのおのにかかる
費用、手間、時間を比較して選択する、ここまではたいていの人が
やられています。でも、個人事業なり、会社をはじめた後のことまで
考えているひとはあまりいらっしゃいません。
会社を設立することを選択したひとで、いざ会社を経営する段になって、
こんなはずじゃなかったとか、こんなことは知らなかったと悔やむひとも
いるのです。