こんばんは。
何度か紹介している戸倉上山田温泉ですが、
先日ローカルの番組で赤い石の伝説が特集されていたようで、
それを見た夫が実物を見に行きたいといいまして、
お付き合いしました。
「佐良志奈神社」に車を停め、西側の入り口に行ってみたら社標があり、
側面に佐久間象山先生撰筆の立派な隷書体の書が彫られていました。
ちょっとした発見です。
神社から歩いて10分くらいのところに
「ペルセポネーの泪」で何回か出てきた足湯、「カラコロの足湯」があります。
公園になっていて、その敷地内に赤い石があります。
赤い石のとなりには「赤い石ガチャ」までありました。
赤い石の伝説とは
昔この地に住んでいた娘おまさが、米吉という若者と愛し合い、
結婚が決まりました。しかし結婚前に江戸に出かけた米吉が
予定を過ぎても帰ってこない。おまさは観音様に願をかけ
毎日お参りしていたところ、観音様が夢枕に立ち、
万葉集の「信濃なる 千曲の川の さざれ石も
君し踏みてば 玉と拾はむ」の歌のように
河原の赤い石を百個拾えば米吉は帰ってくると告げます。
おまさはそれから毎日河原で赤い石を探し続け、なかなか
見つからなかった最後の一つを発見。その石を拾い上げると
温かい湯が湧き出て、米吉も帰ってきてハッピーエンド。
戸倉上山田温泉 「小石の湯」(恋しの湯)がそこからはじまったという伝説です。
この伝説にちなんで、町内のどこかに百個の赤い石が
セットされているらしい。夫はそれを探しにいきましたが、
私は万葉歌碑公園に。
万葉集から近代のものまで、この地を詠んだ歌碑・句碑が並んでいます。
白鷺が乱舞していたので行ってみると、
夜にはどこかに帰っていくのでしょう。
一昨年の台風でズタズタになっていた公園も
ここまできれいになっていました。
以前は12月になると、忘年会でにぎやかでしたが、
今は静かな温泉の風景でした。