キッチン (角川文庫)/吉本 ばなな

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爽やかな季節だなあ。
僕もこんな時期に生まれてくれば、
爽やかな性格になったのではないだろうか
と思えてくるぐらいの爽やかさだ。
夜の散歩は格別だね。


GWには錦帯橋にも行った。
渡るのに300円かかった。
季節の影響もあるとは思うけど、
水と緑に溢れ、清々しい気分になってよかった。

よかったが、それより心に残ったのは、
その錦帯橋の帰りの西岩国の駅の風景である。

ノスタルジックな風景であった。

残念ながら、僕では、感じたぎゅっと来た気持ちを
言葉では伝えるのは難しい。

携帯の充電が切れていて、
画像としても切り取れなかった。

・GWの帰省ラッシュの所為か、道が混んでおり、
バスが全く動かなかった。ガーミンでJR駅があること知り、
電車に切り替えることを決断し、
停留所でないのに下ろしてもらった。

・15分くらい、早歩きした。

・歩いている内に日が暮れた。

・実は1時間に1本くらいしかない小さな駅だった。
5時半を過ぎていたからか、休日だったからか
駅員はいなかった。

・10数名くらい。若者もサラリーマンもおばあちゃんも
めいめいとても寛いで、思い思いに時間を潰していた。

・単線なので、反対方法の車両は待ち合わせており、
車両も2両であった。

・帰る方向が違う部活帰りの男子学生たちだけが、
線路を挟んでワイワイやっていた。

・それでいて、静かで風が気持ちよかった。

・月がきれいな満月だった。(これ重要)

記憶のある内に箇条書きで記録しておく。
これであの風景は呼び戻せると思う。





前置きはともかく、
表題の本である。



キッチンといえば、
この綴りを見るたびに頭の中でキットチンと読んでしまう。

中学時に、英語の綴りを覚えるときに
キットチンだ。キットチンだ。と繰り返ししてたから、
カタカナにも適用されることになったのだろう。
自分の頭の記憶の接続具合は制御外なのである。

そして、未だにキットチンかよ。
とがっくりくるのである。
自分の頭の記憶の接続具合はばかげている。

キッチンという言葉を見ただけで
自分の情けなさを感じてしまう捻くれ感情もあり、
いや、そんな瑣末なことも端っこにあるけれども、

まあ、たまたまである。たまたま、
有名だし、分厚くない(僕にとって重要な部分)し、
とっくに手にしてもおかしくなかった表題の本を長らく、
手にする機会がなかったのが、
昨日、自然に、キットチンと思いながら、
すっと手にした。


本書で誰しも印象に残るであろう
カツ丼の下りでの

道はいつも決まっている。
毎日の呼吸が、まなざしが、
くりかえす日々が自然と決めてしまうのだ。


の言葉が腑に落ちるのである。

ああ、主人公の経緯と
僕のこの本を手にするまでの経緯という
なんという温度差ある形での腑に落ち方。
底が浅い。



今、読むことを決められて出会った本は
生きていくための勇気がじんわり出てくる本かと思います。