座敷席でそばを食っていて、
ふと目線 をあげると、
そばを食い終わったのか、
片ひざを立てて、
両手を後ろに体を支えて寛いでいる
ジャージ姿の女子高生が
目に入ってきた。
歯にねぎでも挟まっているのか、
自分の舌で歯を探って、
しきりに唇をもごもご
動かしているその横顔に
目を奪われた。
なぜが上品にダイナミックな動きで、
頬と柔軟に連動して微妙にセクシーで、
目を離すことができなかったのだけど、
しばらくすると、気が済んだのか、
普通の顔になってしまった。
興味が止まってしまった僕はまた
そばをすすりはじめたのである。