朝、異様な喉の渇きに襲われ、

冷蔵庫から取り出した牛乳を
勿論パックに直接口をつけな
がら、ゴキュゴキュとたぶん
457mlくらい飲んで、

慌てて自宅を出て、
会社に向かったのである。

全く、無用心だった。

満員電車の中、
お腹がごろごろとして
冷や汗がたれてきたのだ。

お腹の下りの進行度合いとか、
次の停車駅、次の次の停車駅
までの距離感とか、各駅の
トイレの混雑度合いイメージ
とか、遅刻のリスク低減とか、

いろいろな合理的な解決を
図ろうと頭を巡らすが、
結局は次の駅で降りるしか
ない状況と判断する。

途中下車するしかめっ面の
僕は、会話はしないが、いつも
顔合わせている見知った人たち
が怪訝な顔や不思議な顔をして
いるのを感じた。

慎重に慌てつつ、トイレに向か
う間、どうして、ストッパ下痢
止めを持っていなかったんだろ
う。試すチャンスだったのに。
本当に効くんだろうなあ。
満員電車の中でストッパ下痢止
めを冷や汗を垂らしながら、口
に含んでいる人がいたら、周り
の人はどんな反応なんだろう。
ああ、いろいろ楽しめたのに。
勿体無い。とか思っていた。

事なきを得て、無事遅刻もしな
かったが、牛の乳である。人間
に合わないのは当然だ。朝、調
子に乗って、ゴキュゴキュと牛
乳を飲むのは控えよう。