生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)/福岡 伸一

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つまりは、生命とは何か。である。



自己複製をするシステム。
という答えもあろう。

この角度から言うと
他の細胞の力を借りて複製する
ウィルスは無生物だといわれて
いるらしい。こういう話だけで
も面白いのだが、

生命とは動的平衡にある流れ。
という概念を一押ししていて、
この話が面白い。僕らは絶えず
流れさっていきながら、秩序を
保っている。動的な秩序。代謝
の持続的変化。この変化が生命。

そして、この動的平衡システム
の許容性のすごさときたら、柔
軟な適用力と復元耐久性をあわ
せ持つ。

生命現象はすべて物理的、化学
的言葉で説明できるとシュレー
ディンガーが予言しているが、

それを証明するために、このシ
ステムに操作的な介入をすれば、
何かが欠落し、変形しながら、
均衡を保ってしまうか、死んで
しまうかであり、予言を証明す
るにあまりにもなのだ。

ああ、我々は自然の刻々とした
滑らかでやわらかい流れに跪く
しかない。ということなのだそ
うだ。

思い出を語らせた時の情緒ある
文章がぴか一。当然、説明的で
あるけど、味わい深い文章が印
象的。