良く行くカラオケの店では
いつも「流星のサドル」を
歌っているおじさんがいた。
まじめに歌っているその姿
とは対照的にそれはそれは
たいへんな外れようだった。
店にいたお客はオオウケだ
った。大変盛り上がった。
僕もいつも楽しみだった。

しかし、その人にとっては
ウケ方が違っているようだ
った。いつも不満な顔つき
で席に戻っていた。

近頃はその店には顔を出さ
なくなりましたが、うわさ
に聞くと、

黙々と練習に励み、今では
無難に歌いこなしてしまう
ようになっておもしろくな
いそうです。

何かが食い違っている感じ
に僕は笑った。