不意にとても青い。裏通りの交差点で空を真上 に見上げたら、電線が複数の線で長方形を形づくっていました。そのちょうど対角線上に沿って、小さな飛行機が青い空を少しづつ動いていくのをちょっとした感動をもって我慢強く眺めていると、僕の脇をニニンガシ、ニサンガロクと大きな声で九九を言いながら自転車を漕いでいる少年が通り過ぎて行きました。看板に看板と書いてあるだけで、可笑しな気持ちになった在りし日のあの頃が不意に懐かしく恥ずかしく思い出されました。