中村 方子
ミミズに魅せられて半世紀


ミミズの知識が得られる本ではないので、
それを期待している人は著者の違う本を
読んだ方がいいと思います。過去の自分
の実績を振り返ったちょっと自慢げな自
伝的な本であります。僕も題名から想像
した期待とはかなりはずれてました。

著者は新制大学の一期生として、動物学
を専攻したのだけど、平等な社会参加の
期待とは裏腹にジェンダーによる苦労を
しており、改善運動してきたことの熱弁
をふるっているところがありましたが、残念
ながら、期待の内容と違ったことで僕の
心の準備が出来ていなかったので、癇に
障るところが少しありました。

僕のこの女性運動者の語りに対する拒否と
拒否への苛立ちの葛藤の絡み具合が女性
運動する人の癇に障るところでもあるので
しょう。かなりの苦労と努力をして、自分に
打ち勝ってきたことが伺えるので素直に賞
賛したいと思います。

特に著者の遍歴には興味がなかったので
すが、貧乏臭くて、時間の無駄な浪費家の
僕は読み続けてしまいました。キュリー夫人、
ダーウィンのミミズの研究、ウェゲナーの
大陸移動説、コナンドイルの失われた世界
など、自分が影響を受けたポイントとなる
モノを明確に把握し、それを基に実行してき
たことに一貫性を感じ、尊敬するところでした。
そして、ミミズが大地に与えている役割をもっ
と深く知りたいという興味が沸きました。