
林 香里
「冬ソナ」にハマった私たち―純愛、涙、マスコミ…そして韓国
マスコミによって揶揄されながら取り上げられたところ
もあるので、冬ソナ、ヨン様と言えば、オバサンパワー
をイメージしていた。
ちゃらららー。ちゃらららーらん。
と音楽がなれば、大阪のおばちゃんが振り返る映像を思
い浮かべるほどだった。
この本を読んで、考えを改めた。
この年代を象徴する言葉が「良妻賢母」である。
愛を与える一方で感情を十分にケアされずに感情労働を
それがたしなみと強いられてきた女性たちは、
日本では見られない、過剰な感情を出している韓国の
普遍的で解りやすいストレートな純愛ドラマに
ここらでちょっと肩の力を抜いていいよ。泣いていいんだよ。
と癒されたのだ。
妻には苦労をかけた。と実質的でない表面的な言葉をか
けるだけの夫とは見ない。夜の夜中に冬ソナを一人で見
て、性的場面もなく優しく美しく謳いあげたこのドラマに
価値観の一致を見て、ノスタルジーを感じ、耐え忍ぶヨン
様に自分を見る。そして、慎ましやかに泣いている。
各世代で大事している何かがある。
冬ソナブーム。ヨン様ブーム。いいじゃないか。