姜 尚中
姜尚中の政治学入門



あとがきが一番おもしろかった。

恣意的なマスコミの情報が繰り返される中で何が判断の論拠と
なるのか。第六感だ。という。

「百見は第六感にしかず。」

そう言い切るためには、メディアを「生もの」、大学の研究室
で黙々と行われている鮮度もメディア的な価値もない学問を
「干物」に例え、華々しさよりも地味な「干物」の知の裏づけ
が重要だという。

このあとがきを読んだ後に読むと、天皇の人間宣言の解釈など、
各テーマでの著者の感覚が一層味わえるのではないだろうか。


こういう人たちが総括好きなんだろうなあ。

戦後民主主義を総括しなきゃいけない。総括しなきゃいけない。
と言っている知識人たちの総括のコンセンサスはいつとれるの
だろうか。

知識人たちには黙々と知を蓄えて、侃侃諤諤やってもらい、
今の日本を考える道標となってもらおう。

めったに考えないけどね。