「そんなこと、絶対あるわけないじゃん!」
と否定されて、
「絶対に。なんてことは絶対にない!」
とあいつが憤慨している。
これはもう、疑問を投げかけてあげない
といけないと思った。
いざ突っ込もうとしたんだけど、
あいつはどうも余裕のへらへらした顔している。
こいつはどうもおかしい。
これは逆に突っ込んで欲しいんだな。と深読みする。
でも待てよ。人間はどんなに細心の注意を心がけても
必ず油断をしてしまうものだ。憤慨したのも手伝って、
ただ単に油断をしたのではないだろうか。
そうであるなら、突っ込みたい。
ぜひとも突っ込んで、反応を見てみたい。
でもでも、なんかきな臭い。罠のにおいがする。
言語の深遠な所や哲学っぽい高い所に持っていかれそうな。
もしそうなら、いやだなあ。
こちらがあまり考える時間がないことをいいことに、
じっくりたっぷり考えた捻くれた答えを用意しているかもしれない。
こちらの油断を誘発するいい感じのフレーズだ。
もし、かくかくしかじかで間違ってないんだよ。
なんて言うものならかなりな戦術家とお見受けするよ。
度を過ぎるのはいかがなものかと思うが、
油断をさせる戦法なんていうのは卑怯どころか、常套手段だ。
多かれ少なかれ油断をした方が負けるというのが世の常だ。
と思いながら、
待て待て、慌てるなと、我に返る。
よし落ち着いてもう一度考えてみよう。
絶対に。なんてことは絶対にない。
一見、矛盾しているよなあ。
絶対に。なんてことは絶対にない。
絶対に。なんてことは絶対にない!
う~ん。
なんて考えてたら、
絶対にないって、それ、おかしくないですか。
と、あいつはそいつに言われて、
あれ?へんなこと言っちゃったかなあ?あはは?
と照れ笑いしている。
僕ったら、いつも、そんなもんである。