柳 美里
生(いきる)―命四部作〈第3幕〉



柳 美里




柳 美里
声―命四部作〈第4幕〉



柳 美里


柳美里さんの小説は2,3読んだことがあるのだけど、
僕のリズムと合わず、どうも上の空で上っ面の文字だけ辿って、
読んだ読んだ。としてしまっていた。

今回読んだ本は普通に読めた。
入院、癌のこと、薬などのHOWTOが多分に含まれていていい。

たぶん僕は柳さんを好きになれないだろう。
感情的な論理的、とでも言ったらいいのか、そういう部分。
自分の弱点を売りにしている感じとそれを匂わせる言い訳。
でも、その嫌悪感はもう本を手にしたくないというものでない。
うーん。自分の気持ちの対処に難しい作家だ。

癌で亡くなった由多加さんと柳さんの回想シーンが
しばしば、描かれるのだけど、それがよかった。
まだ2人が恋人同士だった頃だろう。
アンタノヤリカタ。アンタノヤリカタ。
と言う方、言われる方の心模様の複雑な入り組み方を
想像できていい。
いろいろあったのであろうが、
うらやましく思ってしまう通い合いである。

由多加さんが柳さんへ語りかける時、
「~しなさいよ。」
と言うのだけど、気に入った言い方である。