著者: 佐藤 綾子
タイトル: 自分をどう表現するか―パフォーマンス学入門


表現の役割は自己の印象を伝達することである。

人間のあらゆる表現行動は、
自分一人の感情だけ表すのは無意味であって、
相手に善いものとして理解され、受け入れられて意味がある。
ということで、
相手の個性と心情をよく理解し、善い自分を表現しようとする
研究がなされているのがパフォーマンス学らしい。

相手に伝えられる表現は
身体表現、表情、距離、色彩などの非言語表現の方が7割。
言語による表現が3割というアンケートデータがあり、
視線、声質、姿勢などが大きいかな。
如何に見栄えに人間が左右されるかわかる。
それを考えるとネットコミュニケーションは
パフォーマンス学殺しである。

表現されない実力はないも同じである。
なるほどとは思うが、それにしても、
手鏡を左手に、右手で気づいたことをメモしながら、
よく自分の表情を研究しましょう。
などとは涙ぐましい。

本書が言っている、
本質的自分と、社会の中で役割を演じている自分の
二重性に対する明確な意識が必要であること。
は再確認しておきたい。
両者間で悩み、折り合いを見つけていることを。
社会からの期待と現実の自分とのギャップを調節していることを。
よりよく演じていかなくてはならないことを。