著者: ヘミングウェイ, 大久保 康雄
タイトル: 武器よさらば

 第一次世界大戦を背景にした
ヨーロッパで戦うアメリカ兵士と看護婦との恋愛小説である。

 

最初は遊び感覚であったはずである。
なぜにそんなにも燃え上がるのか。
苦笑してしまうほどの切迫した純愛になっていく。
ぎりぎりの体験をしたことのない僕は
理解した気になるのが関の山だ。

 

原文で読むとまた違うのだろうか。
二人のやりとりは
あまりにも急いていて切実で滑稽だ。
感情移入するには全く至らない。

 

あなたの体温はすばらしいわ。
たぶん、ぼくたちの子供は、みんなすばらしい体温だろうね。

 

でも、そんなやりとりも
最後にむなしい気持ちになってしまう。

 

あっけないほどの脱力感。悲劇である。