著者: 平田 オリザ
タイトル: 演劇入門

戯曲の書き方がフランクな感じで書いてある。
簡単ではあるが、順を追って丁寧に説明されているので
理解が進むのではないだろうか。

話し言葉で物語を進行させるという制約は
対話する機会が少なくなった僕たちには難しいことでもあろうが、
作り手の発奮を促す一つの作用であろう。

これをきっかけに戯曲を書こうとは露ほどにも思わないけど、
漠然と演劇を見るよりは
もう一歩踏み込んで興味深く観れるようになったと思う。

ハウツー本と自ら言いつつも、最後には
お互いに本当のところを知ることができない、
人それぞれが持つリアルさを
なんとか共有しよう。普遍的なものを探求しよう。という
願いにも似た夢を演劇に乗せて、
「コンテクストの摺りあわせ」などとうまい言葉を使って
語っているところは
僕が想像するところの演劇人イメージとぴったりと合って、
熱い感じの人を思わせた。