著者: 鯨 統一郎
タイトル: 九つの殺人メルヘン


とてもおもしろかった。
九つのグリム童話になぞらえたアリバイ崩し短編で、
よく言われる水戸黄門のおもしろさである。お約束。

バーのマスターと、常連客の刑事と犯罪心理学者が
お約束通り、
へーというような豆知識を織り交ぜつつ、
3人漫才のように語らっていくうち、
お約束通り、
不思議な事件の話へと進んでいき、
お約束通り、
大学でメルヘンを専攻しているうら若き女性が
鮮やかにアリバイ崩しをする。

そのおかしさと言ったら、
残念ながら僕では説明できない。

まったく、4人の会話のおもしろさもさることながら、
繰り返しのおもしろさというものの再認識である。

最後、唐突にマスターが酒の飲みすぎで崩れ落ちていくのであるが、
(オチはあるのだけど。。)
その部分が4話目くらいから、
訳がわからないくらい僕のツボに入ってしまって困った。
今でも我ながら訳がわからない。