
著者: 三島 由紀夫
タイトル:
鍵のかかる部屋
実におもしろい短編ぞろいである。
物語がうまい具合に裏切られることもそうなのだけど、
兎に角、文章である。抒情の巧みさに舌を巻く。
機知とユーモアな発想にあふれた文章の連続が
僕の心の感じやすい部分を突いてくるので、
いっぱいいっぱいになって、ああ、もう。参りました。
この中での僕の好みは「祈りの日記」。
~でございます。~しておりました。と語られていく。
上品でたおやかな感じが今の僕の気分に心地よい。
あややのあややと訳のわからない歌を歌う彼女は愛らしい。