[Photoshop]カラーバランスを使って、色の偏りを取り除く/色を強める
みなさんこんにちは。
まきのゆみです。
7月に入り、雨が続く毎日ですが、
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
自然災害やコロナなどで心配事が多いですが、
みなさんが元気で過ごせますように
さて、
の読者の方から
以下のご質問がございました。
本日は、こちらの回答をまとめたいと思います。
この度は、数ある書籍の中から、
本書をお手に取って頂き、
誠にありがとうございます。
ご質問
■P81の補色の関係(Section25「カラーバランス」)
写真の赤みが強い場合は、
シアンの方向にドラックしたら良いと思いますが、
抑えたい補色の考え方が判りません。
法則みたいなものの考え方を教えて下さい。
本書のSection25カラーバランスは、
補色の原理を使った色調補正です。
取り除きたい、抑えたい色がある場合、
その補色側にスライダーを動かすことで、
色の偏りを取り除いたり、抑えることができる
というものです。
「こうしなくてはいけない」という
決まり事があるわけではありませんが、
目的に応じて、いろんな使い方ができると思います。
まずどんな色を取り除きたいかという方向性を
決める必要があります。
以下、いくつかの例を見てみましょう。
※ここでは、選択範囲を作成することは
割愛しているため、
画像内の同系色の箇所に
多少影響が出ています。
例えば、本書の例にもあるように、
■食べ物が美味しそうに見えない
美味しそうに見えないのは、
青みがかっていることが考えられます。
食べ物の印象は、照明の影響を受けるため、
フード系のフォトグラファーの方は、
食べ物が美味しそうに見えるように
照明設計をされるようです。
そこで青(シアンやブルー)を取り除きたい
→補色であるレッド側やイエロー側にスライダーを動かすことで、
温かく美味しそうな印象になります。
▼before→after
また、同様の原理で、
■人物の顔色が悪い
青(シアンやブルー)を取り除きたい
→補色であるレッド側やイエロー側にスライダーを動かすことで、
顔色が良くなります。
ここでは、レッド側へのみ調整しました。
▼before→after
(説明上、before素材はあらかじめ顔色を悪くしています)
その他、
■肌の赤みが強い(透明感を出したい)
赤を取り除きたい
→補色であるシアン側にスライダーを動かすことで、
顔の赤みが取れます。
(その反面、やり過ぎると逆に顔色が悪くなってしまいます)
▼before→after
(説明上、before素材はあらかじめ肌色の赤を強くしています)
なお、本書では、色の偏りを取り除く例でご紹介していますが、
逆に、特定の色を強めることもできます。
例えば、
■りんごの赤を強めたい
レッド側にスライダーを動かすことで、
赤を強めることができます。
▼before→after
■山の緑を強めたい
グリーン側にスライダーを動かすことで、
緑を強めることができます。
▼before→after
これらは、一例ですので、
先に述べたように、
「こうしなくてはいけない」という
決まり事があるわけではありませんが、
アイデア次第でいろんな使い方ができますので、
まずどんな色を取り除きたいか/どんな色を強めたいか
という方向性を決める必要があります。
ぜひご活用下さいね。
本書がPhotoshopの学習の
お役に立ちましたら嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。