【Photoshop】画像の一部を保護して足りない画像を自然に伸ばすには?
みなさんこんにちは。
アドビ認定インストラクター・まきのゆみです。
11月に入り、肌寒い季節になりましたが、
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私は、出張であちこち移動することが多いのですが、
各地の木々が秋色に変わっていくことを感じる
今日この頃です。
さて、本日は、
Photoshopのコンテンツに応じて拡大・縮小の機能を使って、
足りない画像を自然に伸ばす方法について
見てみましょう。
コンテンツに応じて拡大・縮小の機能を使うと、
指定した保護領域の形状を保持して、
画像を変形することができます。
こちらは、
Chapter6/Section54
「足りない画像を自然に伸ばす」
に掲載されています。
以下のような画像があります。
ここでは、トマトの形状はできるだけ保持して、
画像の幅を右に300px広げてみましょう。
<元画像>
<調整後>
まず、[レイヤー]パネルの
背景レイヤーの上をダブルクリックし、
通常のレイヤーに変換します。
[新規レイヤー]ダイアログが表示されます。
そのまま[OK]をクリックします。
通常のレイヤー(レイヤー0)に変換されます。
[イメージ]メニュー→[カンバスサイズ]を選択し、
[カンバスサイズ]ダイアログで設定をして、
画像の右に、カンバスを300px追加します。
下図のように[相対]にチェックを入れると、
「あとどれだけ追加するか」を指定することができます。
[基準位置]では、右側に追加されるように指定します。
(右側に追加領域が表示されている状態)
で背景レイヤーを通常のレイヤーに変換したことで、
追加領域は、透明になります。
後の工程で変形する際に、
保護領域として指定するために、
アルファチャンネル(選択範囲を保存したもの)を作成します。
トマトの部分を大まかに選択範囲にします。
ここでは[なげなわ]ツールを使って
選択範囲を作成しました。
[選択範囲]メニュー→[選択範囲を保存]を選択し、
[選択範囲を保存]ダイアログを表示します。
名前をつけて[OK]をクリックします。
[チャンネル]パネルには、
アルファチャンネルができます。
選択範囲を保存後は、
[選択範囲]メニュー→[選択を解除]を選択し、
選択を解除しておきましょう。
[編集]メニュー→[コンテンツに応じて拡大・縮小]
を選択します。
画像部分にバウンディングボックスが表示され、
変形モードになります。
(透明の追加領域は無視されます)
オプションバーで設定しましょう。
バージョンCC2019になり、
オプションバーの表示や操作感が
若干変わったようですが、
大きな差異はないようです。
ここでは、以下のように設定しましょう。
(左から)
◼︎基準点を左中央にする
◼︎縦横比固定を無効にし、W(幅)を115%にする
◼︎[保護]でで保存したアルファチャンネルを指定する
すると、画像の左中央を基準点として固定し、
右側の追加領域が画像で埋められます。
ここでのポイントはオプションバーの[保護]です。
未確定の状態(バウンディングボックスが表示されている)
であれば、
[保護]で設定を切り替えて、違いを確認することができます。
<保護領域を指定する>
トマトの形を保持していることがわかります。
<保護領域を指定しない>
トマトも変形しています。
5つのトマトのうち、左下のトマトを見ると
わかりやすいですね。
オプションバーの◯をクリックするか、
Enterキーを押して、変形を確定します。
完成
このように、
コンテンツに応じて拡大・縮小の機能を使うと、
指定した保護領域の形状を保持して、
画像を変形することができます。
みなさん、ぜひお試し下さいね。
こちらは、
Chapter6/Section54
「足りない画像を自然に伸ばす」
に掲載されています。