読者からのご質問:テープをつくってみよう〜パスの編集〜
みなさんこんにちは。
アドビ認定インストラクター・まきのゆみです。
今日は七夕。
7月に入り、早7日目。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今日も暑いですね!^^||
さて、本日は、
Photoshop しっかり入門の読者の方より、
以下のようなご質問がありましたので、
回答したいと思います。
このたびは、拙著をご購入頂き、誠にありがとうございます。

今回ご質問頂いた読者の方より、
2つご質問がございました。
ご質問ありがとうございます。
1つ目のご質問は、先日回答させて頂きました。
本日は、2つ目のご質問に回答させて頂きます。
Lesson10-1「実践的な画像合成をやってみよう!」
Photoshop超初心者65歳女性です。
宜しくお願い致します。
Windows7 Photoshop CS6 を使用しています。
P218〜のLesson10-1「実践的な画像合成をやってみよう!」
ステップ03・04のテープの作成についてです。
[長方形]ツールで長方形のシェイプを作成し、
パスを編集して両端をギザギザにするやり方です。
[ペン]ツールでアンカーポイントを
追加したりしてみましたが、
上手くできませんでした。
(結局[ペン]ツールでテープの形を作成しました)
長方形のシェイプを変形させる具体的なやり方を
教えてもらえますと助かります。
ここでは、パスの編集がポイントになってきます。
まず、シェイプとパスについて
見直しておきましょう。
シェイプとは図形のことで、色を割り当てることができます。

それに対して、パスはシェイプの輪郭線のことで、
色はありません。

これらは、描画前に
[ペン]ツールやシェイプツール群のオプションバーで、
[シェイプ]か[パス]かを選択することで、
描き分けることができます。


以降は、シェイプを変形するために、
パスを編集する、ということで
進めていきます。
パスは、Illustratorでもおなじみですね。
さらにパスの構造を細かく見てみると、
点(アンカーポイント)と線(セグメント)でできています。
点と点がつながって線になり、
線と線がつながってパスになるのですね。
※以降
点=アンカーポイント
線=セグメント
とします。
例えば、今回のテープの元となる長方形は、
[長方形]ツールで描いた長方形のシェイプであり、
その輪郭線がパスです。
この長方形のパスは、
4つのアンカーポイントで構成されていることがわかります。
※アンカーポイントの状態がわかりやすいように、
シェイプの塗り:白、線:水色にしています。

パスを構成するアンカーポイントを、
個別に選択して移動したり、
追加・削除することで、
パスは描画後も柔軟に変形できるのです。
ここで、パスを編集する際に使用するツールを
整理しておきましょう。
こちらのツールを使ったパスの編集については、
本書のP203[描画後のパスの編集]をご参照下さい。

[パスコンポーネント選択]ツール
パス全体を選択します。
パス全体が選択されるので、
すべてのアンカーポイントは色付きです。
何もないところ(パスの外)をクリックすると、
選択は解除されます。


[パス選択]ツール
パスの中のアンカーポイントやセグメントを選択します。
特定のアンカーポイントをクリックして選択すると、
選択したアンカーポイントのみ色付きになり、
それ以外は白になります。
選択したアンカーポイントをドラッグすると、
そこだけを動かすことができます。

アンカーポイントを動かす際に、
以下のダイアログが出たら、
そのまま進めます。



[アンカーポイントの追加]ツール
セグメントの上をクリックすると、
アンカーポイントを追加できます。
追加した直後のアンカーポイントは、
Photoshopでは、方向線を持つスムーズポイントです。
Illustratorでは、コーナーポイント。
結果が違うのでご注意下さい。



[アンカーポイントの削除]ツール
アンカーポイントの上をクリックすると、
アンカーポイントを削除できます。


なお、

[ペン]ツールでも、
オプションバーの[自動追加・削除]に
チェックが入っていれば、
セグメントやアンカーポイントの上にカーソルを合わせると、
アンカーポイントの追加・削除の自動認識をしてくれ、
[アンカーポイントの追加]ツール及び
[アンカーポイントの削除]ツールと
同様の機能を果たします。




[アンカーポイントの切り替え]ツール
アンカーポイントには、
スムーズポイントとコーナーポイントの2つがあり、
両者を切り替えることができます。
スムーズポイントをクリックすると、
コーナーポイントになります。
コーナーポイントをドラッグすると、
スムーズポイントになります。
長方形のパスの編集
以上のツールの役割を踏まえて、
長方形のパスを編集してみましょう。
パスの編集は、非常に細かい作業です。
慣れないうちは難しく感じてしまうかもしれませんが、
以下の2つのコツを意識してみて下さい。

画面を拡大して、
アンカーポイントの状態が
よく見えるようにして作業します。

シェイプの線の色を黒以外にしてみると、
アンカーポイントの状態がわかりやすいです。
黒だと、アンカーポイントも同化してわかりにくいのですね。

シェイプの色は、オプションバーで
後からでも変えることができますので、
作業中は黒以外の色で編集すると良いと思います。

シェイプレイヤーを選択して…

オプションバーで色を変更できます。

ではやってみましょう。

[長方形]ツールで描画した
長方形のシェイプは、
4つのアンカーポイントで構成された
パスでしたね。


長方形のシェイプの左側のセグメントに
アンカーポイントを追加します。
追加する時は、パスが選択されていることを確認します。
[アンカーポイントの追加]ツールで、
セグメントの上に合わせると、
追加を示すアイコンに切り替わるので、
そのままクリックして追加します。

追加した直後のアンカーポイントは、
スムーズポイントです。
アンカーポイントの上下に、
方向線が出ていることがわかります。


[パス選択]ツールでアンカーポイントを選択し、
動かしてみると、方向線が見えるのでわかりやすいですね。


方向線の先の方向点をドラッグすると、
アンカーポイントから出ている両方の方向線は、
連動して動くスムーズポイントであることがわかります。



[アンカーポイントの切り替え]ツールで、
このスムーズポイントをクリックすると、
簡単にコーナーポイントに切り替えることができます。

コーナーポイントに切り替えると、方向線はなくなります。

また、再度このコーナーポイントをドラッグすると、
再びスムーズポイントになり、方向線が出てきます。
この両者の切り替えは、描画後も簡単にできることを
覚えておきましょう。



[アンカーポイントの削除]ツールで、
アンカーポイントの上に合わせると、
削除を示すアイコンに切り替わるので、
そのままクリックして削除します。
これで元の長方形に戻りました。


このように、パスの編集に慣れれば、
いろんな形を自由につくることができます。
[ペン]ツールが苦手な入門者の方も、
長方形のような基本図形を編集して、
別の形にすることができますね。
。。。さて、では本題のテープの作成です。
以上のことを踏まえて、チャレンジしてみましょう。

画像合成においては、
適宜、他のレイヤーの画像を
非表示にすると作業がしやすいです。
また、先に述べた2つのコツも意識しましょう。

画面を拡大して、
アンカーポイントの状態が
よく見えるようにして作業します。

シェイプの線の色を黒以外にして、
アンカーポイントの状態を分かりやすくします。
ここでは、塗り:水色、線:なしにしています。
このテープの端のギザギザのつくり方を
簡単にまとめると、以下の3ステップです。

[アンカーポイントの追加]ツールで
長方形の端に、アンカーポイントを3つ追加します。
ギザギザの山を増やしたい場合は、
追加するアンカーポイントの数を増やします。

アンカーポイントを追加した直後は
スムーズポイントで方向線も出てますし、
複雑に見えがちです。
また、アンカーポイントの数が多いほどより雑なので、
よく拡大して作業しましょう。

追加したアンカーポイントを
[アンカーポイントの切り替え]ツールで
それぞれコーナーポイントに切り替えます。


追加したアンカーポイントを
[パス選択]ツールで
選択して移動し、ギザギザにします。

このように、両端のギザギザをつくって、
配色を整えれば、テープの完成です!
本書のように、シェイプレイヤーの不透明度を調整したり、
シェイプを傾けると、雰囲気が出てきますね。

ぜひお試し下さいね^^
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アドビ認定インストラクター・まきのゆみです。
今日は七夕。
7月に入り、早7日目。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今日も暑いですね!^^||
さて、本日は、
Photoshop しっかり入門の読者の方より、
以下のようなご質問がありましたので、
回答したいと思います。
このたびは、拙著をご購入頂き、誠にありがとうございます。

今回ご質問頂いた読者の方より、
2つご質問がございました。
ご質問ありがとうございます。
1つ目のご質問は、先日回答させて頂きました。
本日は、2つ目のご質問に回答させて頂きます。

Photoshop超初心者65歳女性です。
宜しくお願い致します。
Windows7 Photoshop CS6 を使用しています。
P218〜のLesson10-1「実践的な画像合成をやってみよう!」
ステップ03・04のテープの作成についてです。
[長方形]ツールで長方形のシェイプを作成し、
パスを編集して両端をギザギザにするやり方です。
[ペン]ツールでアンカーポイントを
追加したりしてみましたが、
上手くできませんでした。
(結局[ペン]ツールでテープの形を作成しました)
長方形のシェイプを変形させる具体的なやり方を
教えてもらえますと助かります。
ここでは、パスの編集がポイントになってきます。
まず、シェイプとパスについて
見直しておきましょう。
シェイプとは図形のことで、色を割り当てることができます。

それに対して、パスはシェイプの輪郭線のことで、
色はありません。

これらは、描画前に
[ペン]ツールやシェイプツール群のオプションバーで、
[シェイプ]か[パス]かを選択することで、
描き分けることができます。


以降は、シェイプを変形するために、
パスを編集する、ということで
進めていきます。
パスは、Illustratorでもおなじみですね。
さらにパスの構造を細かく見てみると、
点(アンカーポイント)と線(セグメント)でできています。
点と点がつながって線になり、
線と線がつながってパスになるのですね。
※以降
点=アンカーポイント
線=セグメント
とします。
例えば、今回のテープの元となる長方形は、
[長方形]ツールで描いた長方形のシェイプであり、
その輪郭線がパスです。
この長方形のパスは、
4つのアンカーポイントで構成されていることがわかります。
※アンカーポイントの状態がわかりやすいように、
シェイプの塗り:白、線:水色にしています。

パスを構成するアンカーポイントを、
個別に選択して移動したり、
追加・削除することで、
パスは描画後も柔軟に変形できるのです。
ここで、パスを編集する際に使用するツールを
整理しておきましょう。
こちらのツールを使ったパスの編集については、
本書のP203[描画後のパスの編集]をご参照下さい。

[パスコンポーネント選択]ツール
パス全体を選択します。
パス全体が選択されるので、
すべてのアンカーポイントは色付きです。
何もないところ(パスの外)をクリックすると、
選択は解除されます。


[パス選択]ツール
パスの中のアンカーポイントやセグメントを選択します。
特定のアンカーポイントをクリックして選択すると、
選択したアンカーポイントのみ色付きになり、
それ以外は白になります。
選択したアンカーポイントをドラッグすると、
そこだけを動かすことができます。

アンカーポイントを動かす際に、
以下のダイアログが出たら、
そのまま進めます。



[アンカーポイントの追加]ツール
セグメントの上をクリックすると、
アンカーポイントを追加できます。
追加した直後のアンカーポイントは、
Photoshopでは、方向線を持つスムーズポイントです。
Illustratorでは、コーナーポイント。
結果が違うのでご注意下さい。



[アンカーポイントの削除]ツール
アンカーポイントの上をクリックすると、
アンカーポイントを削除できます。


なお、

[ペン]ツールでも、
オプションバーの[自動追加・削除]に
チェックが入っていれば、
セグメントやアンカーポイントの上にカーソルを合わせると、
アンカーポイントの追加・削除の自動認識をしてくれ、
[アンカーポイントの追加]ツール及び
[アンカーポイントの削除]ツールと
同様の機能を果たします。




[アンカーポイントの切り替え]ツール
アンカーポイントには、
スムーズポイントとコーナーポイントの2つがあり、
両者を切り替えることができます。
スムーズポイントをクリックすると、
コーナーポイントになります。
コーナーポイントをドラッグすると、
スムーズポイントになります。

以上のツールの役割を踏まえて、
長方形のパスを編集してみましょう。
パスの編集は、非常に細かい作業です。
慣れないうちは難しく感じてしまうかもしれませんが、
以下の2つのコツを意識してみて下さい。

画面を拡大して、
アンカーポイントの状態が
よく見えるようにして作業します。

シェイプの線の色を黒以外にしてみると、
アンカーポイントの状態がわかりやすいです。
黒だと、アンカーポイントも同化してわかりにくいのですね。

シェイプの色は、オプションバーで
後からでも変えることができますので、
作業中は黒以外の色で編集すると良いと思います。

シェイプレイヤーを選択して…

オプションバーで色を変更できます。

ではやってみましょう。

[長方形]ツールで描画した
長方形のシェイプは、
4つのアンカーポイントで構成された
パスでしたね。


長方形のシェイプの左側のセグメントに
アンカーポイントを追加します。
追加する時は、パスが選択されていることを確認します。
[アンカーポイントの追加]ツールで、
セグメントの上に合わせると、
追加を示すアイコンに切り替わるので、
そのままクリックして追加します。

追加した直後のアンカーポイントは、
スムーズポイントです。
アンカーポイントの上下に、
方向線が出ていることがわかります。


[パス選択]ツールでアンカーポイントを選択し、
動かしてみると、方向線が見えるのでわかりやすいですね。


方向線の先の方向点をドラッグすると、
アンカーポイントから出ている両方の方向線は、
連動して動くスムーズポイントであることがわかります。



[アンカーポイントの切り替え]ツールで、
このスムーズポイントをクリックすると、
簡単にコーナーポイントに切り替えることができます。

コーナーポイントに切り替えると、方向線はなくなります。

また、再度このコーナーポイントをドラッグすると、
再びスムーズポイントになり、方向線が出てきます。
この両者の切り替えは、描画後も簡単にできることを
覚えておきましょう。



[アンカーポイントの削除]ツールで、
アンカーポイントの上に合わせると、
削除を示すアイコンに切り替わるので、
そのままクリックして削除します。
これで元の長方形に戻りました。


このように、パスの編集に慣れれば、
いろんな形を自由につくることができます。
[ペン]ツールが苦手な入門者の方も、
長方形のような基本図形を編集して、
別の形にすることができますね。
。。。さて、では本題のテープの作成です。
以上のことを踏まえて、チャレンジしてみましょう。

画像合成においては、
適宜、他のレイヤーの画像を
非表示にすると作業がしやすいです。
また、先に述べた2つのコツも意識しましょう。

画面を拡大して、
アンカーポイントの状態が
よく見えるようにして作業します。

シェイプの線の色を黒以外にして、
アンカーポイントの状態を分かりやすくします。
ここでは、塗り:水色、線:なしにしています。
このテープの端のギザギザのつくり方を
簡単にまとめると、以下の3ステップです。

[アンカーポイントの追加]ツールで
長方形の端に、アンカーポイントを3つ追加します。
ギザギザの山を増やしたい場合は、
追加するアンカーポイントの数を増やします。

アンカーポイントを追加した直後は
スムーズポイントで方向線も出てますし、
複雑に見えがちです。
また、アンカーポイントの数が多いほどより雑なので、
よく拡大して作業しましょう。

追加したアンカーポイントを
[アンカーポイントの切り替え]ツールで
それぞれコーナーポイントに切り替えます。


追加したアンカーポイントを
[パス選択]ツールで
選択して移動し、ギザギザにします。

このように、両端のギザギザをつくって、
配色を整えれば、テープの完成です!
本書のように、シェイプレイヤーの不透明度を調整したり、
シェイプを傾けると、雰囲気が出てきますね。

ぜひお試し下さいね^^
★★★schoo(スクー) WEB-campus★★★
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