行送りによる可読性の違い | まきのゆみの Adobeデザインソフト マスター教室

行送りによる可読性の違い

みなさんこんばんは。
アドビ認定インストラクター★まきのゆみです^^

今日は夜、寒かったですね。
私の携帯電話には、お天気マークが出るのですが、
雪だるまマークが出ています。
雪でも降るんでしょうか。。。(^^|||)


さて、本日の授業(エディトリアルデザイン)
<学習目標>
■基本的な組版計算ができる



本日の授業では、
前回の授業で行った組版計算を元に、
インデザインのドキュメントで文字組版を行いました。
★組版計算をして紙面設計しよう!


今日は、前回組版計算で求めた行長・段幅の通りに
テキストフレームを作成し、
文字サイズ・行送りを指定すると、
きちんとテキストフレーム内に文字がおさまる
ということを確認しました。


さらに、同じ文字サイズでも
異なる行送りで文章の可読性が変わることも確認しました。


下の図は、
文字サイズ12Qで、
行送り18H(行間50%)・21H(行間75%)・24H(行間100%)の
3パターンを比較したものです。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-組版計算2


みなさんは、直感で
どれが読みやすいでしょうか?^^


文章は、
読者に合わせて組む必要がありますが、
一般的な本文の文字サイズは13Q前後です。
文字サイズ以外に、可読性を左右するものの一つとして、
行送りという考え方があります。


そこで、本日は、
行送りについてまとめておきましょう。


えんぴつ 行送り

行送りの定義は、
使用するアプリケーションにより異なりますが、
インデザインの行送りの定義は、デフォルトで
仮想ボディの上から次行の仮想ボディの上までの距離
になります。
つまり、行送り=文字サイズ+行間
ということになります。


インデザインで文字サイズ・行送りの指定をするには、
コントロールパネルの文字形式コントロール
もしくは文字パネルで行います。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-行送り1


上の図のように
行送りで「自動」を選択すると、
数値が()でくくられます。
この場合、行送り値は
プレーンテキストフレームの場合、デフォルトで
文字サイズの175%(行間75%)の値になります。
文字サイズ12Qであれば、
12Q×1.75=21Hというわけですね。


フレームグリッドの場合、デフォルトで
文字サイズの100%になりますが、
フレームグリッドの場合はここで指定するのではなく、
フレームグリッド設定で指定します。


行送りのデフォルト値は、
変更したい段落を選択し、
段落パネルメニュージャスティフィケーション
数値指定をすれば変更することができます。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-行送り2


受講生のみなさんに
直感でどれが読みやすいかをたずねると、
行送り175%(行間75%)と答える方が多かったようです。
うまくできていますね(^^)


ただ、先ほど述べた通り、
文章の読者層や、一行の字詰め数によって、
行送りを変える必要があります
ので、
誌面設計の段階で検討しましょう。


次回は、本日行った文字組版の比較をふまえて、
読みやすい誌面設計を行っていきましょう(^^)