文字組版ルール:禁則処理 | まきのゆみの Adobeデザインソフト マスター教室

文字組版ルール:禁則処理

みなさんこんばんは。
アドビ認定インストラクター★まきのゆみです。


ここ数日でぐっと寒くなり、
冬らしくなりましたね。
私は最近、左目の調子が悪く、
今日になっていよいよ悪くなったので(>_<)
眼科に行ってきました。
目の病気になっていました。。。(T_T)
みなさんも、体のどこかに異変を感じたら、
すぐに病院に行きましょう!(*^ー^)ノ


さて、本日の授業(エディトリアルデザイン1)
<学習目標>
■文字のことをよく理解する
(よく、というのがポイントです)



このクラスでは、
本日より新しい科目に入りました。
本日は、これまで学習した
文字組版に関する知識の復習が中心でした。


DTPにおいて
美しい文字組版を実現するには、
さまざまなことを意識しなくてはいけません。
★DTP以前の組版方式


インデザインやイラストレーターという
アプリケーションソフトを使用して
ただ文字を並べただけでは
美しく読みやすい文字組みを作り出すことは難しいのです。


美しく読みやすい文字組みを作り出すために
まず、文字を並べる段階で意識すべき点として、
■書体(フォントファミリー)およびそのウエイト(フォントスタイル)
■文字サイズ
■行長(一行の字詰め)
■行間(行送り)

といったことがあげられます。


これらを意識して文字を並べた上で、
文字ツメ(スペーシング)を行ったり、
禁則処理などの文字組版のルールを適用していくわけです。
★文字ツメ(スペーシング)


その中でも、本日は
文字組版のルールの一つである
禁則処理についてまとめておきましょう。


えんぴつ 禁則処理

下の図は、2段組のテキストフレームですが、
これは、美しい文字組みとは言えません。


理由は、行頭に読点( 、 )がきているからです。
この文字の組み方は、
文字組版のルールに従っていないといえます。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-禁則処理1


句読点( 。 や 、 )のように、
行頭にくることが禁止されている文字のことを
行頭禁則文字といいます。


これらの禁則文字を処理すること
禁則処理といいます。


禁則文字には3つあります。

■行頭禁則文字
句読点( 。 や 、 )・終わり括弧( 」 など ) など

■行末禁則文字
起こし括弧( 「 など ) など

■分離禁則文字
3点リーダー(…)や連数字 など


これらの禁則処理をするには、
段落パネルの禁則処理で設定します。
※インデザイン・イラストレーターともにありますが、
パネルの表示が多少違います


下の図は、
インデザインの段落パネルの
禁則処理で強い禁則を適用したものです。
行頭にあった読点( 、 )が
前行に追い込まれる形で処理されました。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-禁則処理2


ちなみに、禁則処理で
処理される禁則文字は、
[書式→禁則処理セット]
確認・設定することができます。


下の図は、強い禁則で処理される
禁則文字の一覧です。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-強い禁則


それに対し、弱い禁則
こちらです。
簡単に言うと、
強い禁則より禁則処理する文字が少ない、
ルールがゆるい設定ということになります。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-弱い禁則


文字組版は奥が深い。。。
そして経験を積まないと
美しく文字は組めないものです。
みなさん、知識を習得した上で、
がんばって練習しましょう!(^^)