その後、Oちゃんは、ゼジューラ中止となり、無治療経過観察になりました。

少し遅くなって検査した、HRDも陰性だったそうなので、無理して続ける必要は無いと判断されたようです。(Oちゃんの先生、何故、もっと早く検査してくれなかったの〜泣くうさぎ


無治療経過観察になってから、Oちゃんは、元気を取り戻し、LINEの内容も、前向きな話題が増えて来ましたニコニコ

「うらやましい」という言葉は、ときどき有るけれど、それは、前から、口癖のようなものとして気にしないようにしようと思っていたし。(と言いつつ、気にして蓄積した結果、今回のことで、ダメ押しされてしまったのですか、今度こそ、気にしません。)



そうして、Oちゃんと普通にLINE出来るようになってから、(いや、私の心の中の問題だけで、ずっと普通にLINEしていたのですが汗うさぎ)、「私のあのときの対応や反応は正しかったのか?」ぐるぐる頭の中を巡り始めました。



一つは、「私みたいになってごらん!」と言われたときのこと。私は、「傷つけていたらごめん。」と謝りました。でも、実は、「私だって辛かったのに」「私が謝ることでは無い」と心の中では思っていたのです。

そう思いながら謝ることで、私は、自分のことを裏切り、同時にOちゃんのことも裏切りっていたのではないかと思うと、悲しい気持ちになりました。


仕事なら、自分が謝ることでは無いと思うことで謝るなんて、誰でも日常茶飯事だと思います。

でも、長い付き合いの友人だったら、まして一緒に頑張っているがん友だったら?


「友達だからこそ、ちゃんと自分の気持ちを言って、ぶつかるべきだった?」

「いやいや、笠井さんみたいに、自分に攻撃的な人にさえも寄り添って、大きく包み込む心を持つべき。ましてや友達なら、なおさらどーんと構えて受け止めるべき。」

そう結論付けたつもりでも、何日かして、また、ちょっとしたきっかけで、ぐるぐる堂々巡りの日々のままでした。



もう一つは、これが、今戦争状態の地域に居るがん患者さんに言われたのなら、もしくは、第二次大戦時に病気で亡くなって行った人達に言われたのなら、申し訳なくて、ただ泣けてくると思うこと。


母が幼い頃、病弱で伏せっていた伯父に、祖父母が気にかけている様子を見て、「お兄ちゃんは、いいな。」と言ったとき、「〇〇みたいに元気でいられることが、一番幸せなことなんだよ。」と言われたそうです。おそらくまだ、小学生くらいの子供がそんなことを口にする状況泣くうさぎ


伯父は終戦間際に病気で亡くなりましたが、戦争中で、思うような治療も出来ず、しかも病気でなければ徴兵されていた年齢の伯父は、世間の冷たい目にも晒されていたかも知れません。

伯父は、辛いときでもわがまま一つ言わない人だったそうですが、小さな子供の頃から、現実を受け入れ、悟らざるを得ない状況だったのかも知れません。



経済的に苦しいとか言いながら、毎月高価な抗がん剤を使用させてもらって、爆弾が降ってくる心配も無い屋根の下で、倦怠感が息切れがとか言いながら、ぐだぐだ横になって、フラノクマリンが感染症がとかの心配をして、食材を選んで食べられる。こんな恵まれた状況にいて、「うらやましい」と言われて当然なのに。


言われる相手によって、「うらやましい」と言われることにモヤモヤするって?


私は、結局、Oちゃんの辛さに寄り添っていなかったということ?



誰でも、それぞれに、辛いことが有って、それは、その人その人にしかわからない。

もし、「あなたよりもっと辛い人が居るのだから。」と我慢を強いられなければならないなら、世界で一人しか、辛いと言ってはいけないことになる。そんな世界はおかしい。


介護の世界でも、しばしば、「もっと大変な中頑張っている人がいるんだから(あなたももっと頑張りなさい)」というような言葉を目にする(しかもそれを言う人が介護経験者では無かったりして)けど、それは何か違う。



そう思っている私が「何か違う」と思う言葉を発する人達の思考と、似たような考えを、実はしてしまっていたということ?


だって、戦時下の患者さんに言われたら、申し訳なくて泣いてしまうような言葉を、Oちゃんに言われたら、モヤモヤするってことは泣くうさぎ




そんなことを考えている間に、あっという間に3ヶ月、年末になりました。

堂々巡りの考えは今年に置いて、来年はまた一歩踏み出せるように、今年のうちに吐き出してしまいました。不快にさせる文章があったら、ごめんなさい。長々と、読んでいただいて、ありがとうございました。



クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー


頭の中が堂々巡りの間にも、現実には、検査やら何やら、いろいろありました。やる気は全く出なかったけど。それはまた、アメンバー限定では無く普通に(相変わらず遅いけど)書きますね。


皆様が今日も、そして来年も、小さな幸せを見つけられますように。もちろん大きな幸せもクローバー