「ビジョンクリエーター河森正治の世界」を見て | みずスタイル

「ビジョンクリエーター河森正治の世界」を見て

昼過ぎにダッシュで六本木へ。
大江戸線の深さを改めて感じたけど、ギリギリ到着。

東京国際映画祭2008

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■ビジョンクリエーター河森正治の世界
(TIFF THE UNIVERSE OF KAWAMORI)
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=237
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「マクロス」のメカニックデザインや「創聖のアクエリオン」などで
有名な方だけど、最近、「日産:デュアリス [ DUALIS ] 」が
個人的にはヒット。気になってしょうがなかった。
 
流線的でシンプルなデザインかっこいい!

今回上映された映画は、『イーハトーブ幻想~KENjIの春』という
1996年、宮沢賢治生誕100周年を記念して制作されたもの。
 
河森さんは監督・脚本を担当し、賢治の半生を幻想的な映像で表現。
1時間ぐらいだったけど、登場人物がネコやイヌで不思議な見た目や
感情の表現方法のところがあって、12年前のものとは思えない
アニメだったと思う。
 
終わった後、河森さんと日テレアナウンサーの方が壇上に登場。
これまで河森さんが手がけた作品とそれを作るために行った取材の
写真やビデオを織り交ぜながらスクリーンに映して、映画の副音声の
ようなオーディオコメンタリー方式のトークイベントになった。
 
その映像作品を作るきっかけやそこにこめられたご本人のメッセージ、
映像のコンセプトとも言える部分を話していたので、すごく面白かった。
超駆け足だったので、もうちょっと聴いていても良かったかもと思うほど。
 
映像に出てきたのは、事前の告知どおり、「マクロスプラス」
「地球少女アルジュナ」「マクロスゼロ」「創聖のアクエリオン」
「マクロスF(フロンティア)」「上海大竜」など。
 
その作品を作るための取材をやっていて、取材をやるために
仕事しているという言葉に強く共感。やっぱりそうだろうな~と思った。
 
アメリカのショーイベントなどを見まくった後、飽きたので、
アメリカの隣の国(と河森さんは言っていた)モンゴルでの話や
タイの移動民族の話、未開の地の話などが刺激になったらしい。
(「デカルチャー」という言葉は一般の人には伝わりにくいので、
連呼されて、ちょっと戸惑った…。)
 
きちんと紹介された映像作品を見ていないけれど、その映像に
関する考え方のヒントや河森さん自身が見せたい部分が
分かったのですごく勉強になった。
 
 「テレビなんか無くても子どもは育つ」
 「テレビが無い地域の子どもたちの方が目が生き生きしている」
 「ばからしいところほど、全力で。」
 
他にもいろいろとあったけど、取材はやっぱり大事だと思った。

意味が無いという人も多いけど、僕自身もプライベートでの取材とも
いえる99%自腹でのさまざまな体験が制作に関わるものに反映されて
いると思うし、会社的には個人の体験が大きくプラスに働いているので、
もっとオフィシャルでやれるといいな~と感じた。
(というか、やっていくようにしないと…。)
 
河森さんとは、考え方や価値観が近いな~と思った。
最後に会場で流れた、今手がけているいくつかのプロジェクトの1つ
BASQUASH」 」も、バスケ好きの自分としては無視できないかも…。
今後がものすごくたのしみ!

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