「…あんた、最近私の化粧品使ってるでしょ。」
急に話し掛けてきたと思ったら、そんなことかよ。
「なに、悪い?」
「やっぱりそうなのね。勝手に使わないでくれる?高校生ごときが、色気づいてんじゃないわよ。」
お前もクソババアのくせに、色気づいてんじゃねーよ。
「じゃあ、化粧変えるくらいのお金、ちょーだいよ。」
「はぁ?あんたなんか、学校行かせてもらってるだけで、感謝するべきなのに、馬鹿言ってんじゃないわよ。」
これが、親子の会話だと、第三者の目から見られるのだろうか。
あたしが第三者なら、絶対に見れないと思うし、見たくも無い。
「……あら、りくくん、学校行くの?」
「うん。」
「そう、いってらっしゃい。」
「いってきます。」
あたしには、2個上のちゃんと血のつながった兄が、一人いる。
母親は、兄ばかりに愛情を注ぐ。
「あんたも早く行ったら。」
