咳き込んで目を覚ましたしぃちゃんが泣いた。
泣き叫んだ。
しぃちゃん、落ち着いて！お薬を飲んで！！
そう言ってシロップの薬を用意した。
しかし、薬を全く飲もうとしない。
くるしい！くるしい！言って泣き叫ぶ。
眠いのもあろうけど。
とにかくまずは飲んで！
これを飲めば楽になるから！！
「やだー！」と言って俺の顔を叩いた。
カチン
さらに、薬を飲ませようとした俺の手を払おうとした。
とっさに避けたから薬はこぼれなかったけれど。
カチン
「あっちいくー！ふとん（寝室に）いくー！！」
咳き込んだままお布団に行っても寝られないでしょ？
まずはこれを飲んで！
「やだー！！あっちいくのーー！！」
そう言って俺に抱きついてきた。
はい、ぷっつん。
もういい！
薬は飲まなくていい！
そんなに寝室に行きたいなら一人で行け！！
ひぃちゃんが起きちゃうから大きい声出すな！うるせー！！！
俺の方がうるさいか。
汗
と怒鳴っても俺から離れようとしないので
そんなに怒りながらも、結局は抱っこで寝室に連れて行こうとした。
あまいのね・・・
苦笑
寝室のドアが開いた。
ひぃちゃんをあやしていたおかーが怒りの表情で立っていた。
「（具合が悪い娘に）そんな風に怒らないで！！！！！」
うそだろ、おい・・・
なんだそれ。
その前の状況を知らないのに、俺が怒鳴ったところだけを取り上げて批判するな。
というか
同じ状況になったら、お前だって怒るだろ。
顔を叩かれ、（俺はたまたま避けたけど）薬を叩き落とされたら
むしろお前の方が怒るだろ。
なんなんだ、おい！
あームカつく。
奥さんにね。
しぃちゃんに対する怒りは無い。
一瞬だけね。
そのときだけ。
俺は子供を投げ飛ばしたり殴ったりしないし、浮気もしないけれど
こういうことをしてしまう人の気持ちはわかるな。
良い悪いは抜きにして、わかる。
ムカついた？
うーむ・・・
違うかも。
ちょっと呆れた。
馬鹿だな・・・と思っちゃった。
思っちゃったものは仕方ない。
ま、そういうこともあろうて。
もっと頻繁に友達に会ったほうがいいな、うん。