しぃちゃんは物覚えが良い。
頭が良いのである。
・・・早熟なんです、はい・・・
「きょおーねー ようちえんでおとこのことあそんだよー」
そうなんだー
仲の良い子?
「うん。」
そっかぁ・・・
しぃちゃんにもお友達が出来たんだね!
その子、なんていう名前なの?
「しらないひと」
へ?!
名前を知らない子なんて、友達とは言わないか・・・
汗
・・・
・・・
・・・
「ばしゅ(バス)のなかで おんなこがないちゃったの・・・」
通園用のバスで?
なんで泣いちゃったの?
「わかんないけどないちゃったのー」
そっかぁ・・・
いつも一緒の子?
「そうだよー」
なんていう子?
「しらないひと」
へ?!
・・・
・・・
・・・
うちの幼稚園は縦割りで、年少の子には年長組の子がお世話係としてつく。
園のルールとか(?)をいろいろと教えてくれるお姉さん(5歳)だそうな。
「おねーしゃんねぇ やさしいよ」
そのお姉さんがすごく優しいのだそうな。
いい子に当たったそうで。
良かったね・・・
その子の名前は?
「しらないおねーしゃん」
「・・・」
しぃちゃんは人の名前を覚える気が一切ないようだ。
汗
お世話係の女の子と写ってる写真を見た。
うげっ
な、な、なんという美人・・・
芸能界にでも入れそうなくらい。
正直、びっくりするくらい可愛い子だった。
うーむ・・・
しぃちゃんと五分五分だな。
と俺が言ったら、おかーは
「やっぱり、可愛い子には可愛いお世話係をつけるようにしてるんじゃない?」だって。
すいません、バカ夫婦で・・・
今更。
その写真をしぃちゃんに見せた。
この子の名前はなーに?
「えっとねぇ・・・しらない人」
そんなわけないし。
しぃちゃんは、興味の無い人の名前は覚える気がまるで無いのである・・・
「それ、たぶん私似だわ」とおかー。
犯人はここにいた。
汗