俺がしぃちゃんの成長を目の当たりにしたときに
「しぃちゃんも大人になったね・・・」
と言うとしぃちゃんは
「しぃちゃんは(まだ)こどもだよー」
と言って笑う。
そんなしぃちゃんが大好き。
成長が嬉しいような、少し寂しいような。
・・・
・・・
・・・
おとーさんもおしっこ!
「だめー!しぃちゃんがさきー!」
そう言ってドアを閉めようとするしぃちゃん。
え?!
ドアを閉めるの?
大丈夫?
怖くないの???
「しめるのー!ひとりでしゅるのー!」
なによ、突然・・・
俺はトイレのドアを閉め、ドアの前に座って待っていた。
おしっこの出る音が聞こえた。
そして、ペーパーを取り出す音が聞こえた。
水を流した。
ドタバタ ドタバタ・・・
パンツとズボンをはくのに苦労してる音が聞こえる・・・
頑張れしぃちゃん!
「おとーしゃん!どあ あけてー!」
ドアを開けた。
そこには、全てを一人でやり遂げて、ドヤ顔のしぃちゃんが立っていた。
「おとーしゃん、いいよー。しぃちゃんはてをあらうからね」
そう言うと、自分で台を持ってきて洗面台の前に置き、その上に乗って蛇口をひねり
水でぬらして手にハンドソープを付けたら一度蛇口を止め
ごしごし洗った後にまた蛇口をひねって水を出し、手についてた石鹸を洗い流したしぃちゃん。
さらに
コップに水を入れてうがいまで始めた。
そして、ガラガラ~ ぺッ とうがいをして終了。
「じぇんぶひとりでやったよー♪」
・・・おとーさん、感動・・・