しぃちゃんは寝室で昼寝をしていた。
俺はその横で雑誌を読んでいた。
ゆーちゃんは隣の部屋でネットをやっていた。
突然ふすまが空いた。
ゆーちゃんが大量のティッシュで顔を覆っていた。
「おとー、どうしよう・・・鼻血が・・・」
そう言うと、大量のティッシュがみるみるうちに真っ赤に染まって行った。
見たことのない鼻血の量だった。
ど、ど、ど、どうしたのさ!!!
俺は考えた。
救急車か?!
掛かり付けの産婦人科に電話か?!
いや、今は午後二時半、近くの町医者ならもうやってる時間だ!!
軽いパニック。
寝ているしぃちゃんを抱き起こした。
「病院に行くよ!」
突然に起こされてわけのわからないしぃちゃんは大泣きした。
ゆーちゃんは、「鼻血が止まらない・・・どうしよう・・・」と半べ状態だった。
俺はゆーちゃんにタオルを渡し、それで抑えさせ
そしてしぃちゃんを抱きかかえて車に乗せ、病院に向かった。
おじーちゃん先生のやってる町医者なら車で2分の距離だ。
救急車なんて待ってられるかい!!
・・・
・・・
・・・
もういや。
本当に今年の我が家はこんなことばかり。
なんなの?
呪われてるのか?!
あまりにおかしい。
おかし過ぎます。
何かが狂っているとしか思えないよ・・・
・・・
・・・
・・・
幸い、鼻をかんだ時に粘膜を傷つけてしまっただけのようで。
しかもゆーちゃんは貧血気味なので、貧血の人は鼻血が止まりにくいとかもあるそうな。
大事に至らなかったのが不幸中の幸い。
鼻血は怖いし。
俺はもう本当に、平穏な日々を過ごしたい。
それだけ。
ただそれだけ。
たったそれだけのことが今はなぜかとても難しいのである・・・
涙