今年の初めから別室で寝ていた俺。
いろいろ考えた末、俺も二人と一緒の部屋で寝ることにした。
夏休み中盤の話。
一日目と二日目はしぃちゃんは夜中に目を覚まさなかった。
朝、起きたときに俺がそばにいることをとても喜んでくれた。
このままこんな日が続けば良いが・・・
まあそうはいかない。
甘くはないね、子育てって。
苦笑
一緒に寝るようになって三日目。
しぃちゃんが夜中に目を覚ました。
そして、泣き声で言った。
「おとー だっこしてー」
俺は寝た振りを続けた。
「おとー!おとー!」
何度も俺を呼ぶしぃちゃんの声。
俺は心を鬼にして寝た振りを続けた。
しぃちゃんは泣きながら俺のほうに寄って来た。
俺は依然寝た振り。
しぃちゃんは俺の肩を叩いたり、顔を叩いたり。
そして、最後は俺の髪の毛を引っ張りながら
「おとー!おとー!えーん」と大泣き。
というか・・・
さっそと起きて対応してくれ!母親!!
号泣の声でやっとゆーちゃんが目を覚まし
「おとーさんは寝てるからこっちに来て!」と言ってしぃちゃんを抱き寄せた。
おせーよ。
にゃろ。
なんてことを思いつつ・・・俺は再び眠りに落ちた。
すぐに寝ちゃった。
俺も少しは強くなったようだ。
その後、しぃちゃんも頑張っておかーさんの膝枕で寝たんだそうな。
えらいえらい。
朝、目を覚ましたしぃちゃんは・・・
しぃちゃんはとても寝起きの良い子なのだが、その日だけは起きた早々に泣き、俺に抱きついてきた。
俺は遠慮なく抱き上げ、しぃちゃん、夜中は頑張ったね!と言ってギュッと抱きしめた。
すぐにしぃちゃんは泣き止み、落ち着いた。
良かった。
・・・
・・・
・・・
夜中に泣いちゃったね。
すっかり落ち着いたしぃちゃんにそう言ってみた。
「ないたった」
おとーさんに抱っこして欲しかったの?
「あのね」
うん・・・
「しぃちゃんはー おとーがだいしゅきなの」
ううっ・・・
そんなことを言えるようになったのか・・・
感涙。
俺はもう一度しぃちゃんを抱き上げて、ギュッと抱きしめた。
強くなろう・・・俺。
頑張れ俺!
頑張れしぃちゃん!
もちろんゆーちゃんもね。
わが家族はこうして一歩ずつ・・・いや、半歩ずつ成長してます。
今はゆーちゃんのマタニティーブルーも落ち着き
夫婦共々あと2ヵ月後に迫った出産に向かってなんとか頑張ってます。
こちらもいろいろと憂いごとばかりなのですが・・・
苦笑
とにかく早く、あと五年くらいがすぐに過ぎて欲しいです。
今はそんな気持ち。
大苦笑
<この項終わり>