苦労すると思っていた卒乳は案外簡単に出来た。
しぃちゃんは話せばわかる子だから。
言い聞かせれば大丈夫な子だから。
頭がいいから。
そう思っていた。
なので、俺の抱っこでなければ寝られない状況も、案外簡単に打破出来ると思っていた。
卒抱っこ寝の日取りはしぃちゃん自身が決めた。
「こんどしまじろーがきたら だっこねんねおしまいね」
毎月配達してもらっている雑誌の7月号が来たら、抱っこで寝るのはやめるのだそうな。
そうですか・・・
それから毎日、その雑誌が来るまでね!と言い聞かせていた。
しぃちゃんも、「うん!」と言っていた。
・・・
・・・
・・・
先週、ついにその雑誌が届いた。
という連絡がゆーちゃんから仕事中に来た。
遂に卒抱っこ寝の日か・・・
俺も寂しいのである。
家に帰った。
大好きな雑誌が来ていたしぃちゃんは久々に一日中機嫌が良かったらしい。
良かった・・・
俺は抱っこ寝卒業のことには触れなかった。
ゆーちゃんもそのことは一回も言わなかったそうな。
それは食事中のことでした。
しぃちゃんが突然泣き始めた。
大泣きした。
ど、どうした?!
俺は辛いものでも食べてしまったのかと思った。
魚を食べていたので、骨でも刺さったのかと思った。
しかし違った。
しぃちゃんが言った。
「おとーのだっこでねるー! えーん 」
驚いた。
と同時に、ちょっと切ない気持ちになった。
雑誌が来て嬉しかった反面・・・わかっていたんだね。
我慢してたんだね。
それからしぃちゃんは、いつもの・・・
いや、いつも以上のイヤイヤ・ヤダヤダ病になってしまった。
お風呂も歯磨きも大変だった。
全てのことがやだぁぁぁぁ!だめぇぇぇ!!!えーん だった。 ←もっと号泣のマークが欲しい所です…
それでも俺は自分が甘い親だという自覚があるので、卒抱っこ寝を延期しようとは言い出さなかった。
強い気持ちが大事だと思ったから。
「抱っこ寝の卒業、少し延期で良いんじゃない・・・」
そう言い出したのはゆーちゃんだった。
意外。
珍しい。
そうだね。
いいと思う。
即賛同、俺。
汗
7月末に節電対策とやらで(無駄な)3連休があるので、そこでやるわ。
俺も翌日が休みの日のほうが、じっくり気長に対応できるし。
ということで、卒抱っこ寝はあっさり延期になった。
弱い親だこと・・・
苦笑
こんな親で しぃちゃんはちゃんと育つのであろうか・・・
大汗