我が家の姫様を抱っこして歌って寝かしつけていた。
しかし全然眠る気配なし。
元気。
ずーっとしゃべりまくり。
そのおしゃべりっぷりは誰に似たんだ!
俺か。
恥。
・・・1時間経過・・・
やーめた。
しぃちゃんを布団に放り出した。
ぽいっ。
ゴローン。
突然のことに少々困惑気味のしぃちゃん。
しばらくして呆然としたあとに一言。
「おとーたんがおこったった」(お父さんが怒っちゃった)
あらま。
そんなことまで言えるようになったんだ、と感心。
でも、怒ったわけじゃないよ。
諦めだけだよ。
つかれたび。
死語。
「おとーたんがあきらめたった」
あらま。
もう何でも言えるのね。
やっぱアレだな。
どれだよ。
天才ってこと。
ふむ。
俺に冷たくされたしぃちゃんは、お母さんを起こそうとした。
ダメ!お母さんは体調悪くて寝てるんだから寝かせてあげて!
俺はしぃちゃんを無理矢理引き離した。
泣きそうになった。
でも、一生懸命泣くのを我慢するしぃちゃん。
あらら、可哀想に。
というか、泣くのを我慢とかも出来るようになったのね。
感心。
何でも感心してしまう俺。
俺もアレだな。
どれだよ。
例のやつだよ。
ちっ。
いいんだよ、泣きな。
我慢することないよ。
大人になったら泣きたくたって泣けなくなるんだから、今のうちにいっぱい泣いておけ!
なんてことを二歳児に向かって言ってみた。
しぃちゃん泣いた。
号泣。
伝わった。
かな、たぶん(笑)
号泣してまたお母さんのほうに行こうとしたので、無理矢理抱きしめた。
嫌がったけど抱きしめ続けた。
抱きしめて、布団に押し倒した。
俺もあの娘(こ)やこの娘にそういうことが出来てれば、また違った人生に・・・
なんのこっちゃ。
とにかく、強引な添い寝。
そのうち泣き疲れて寝ちゃうでしょ。
なんて思っていたら、俺のほうが先に寝てしまった。
限界。
撃沈。
さようなら・・・
フと気付いたら、1時間経っていた。
しぃちゃんは俺の胸にもたれかかるようにして寝ていた。
超可愛いの。
アレだな。
アレだよ。
言わなくてもわかるっしょ。
イヤイヤ病の2歳児も、つわり中の妊婦も、公私共々忙しくてお疲れの一家の主も
みーんなみんな頑張ってます。
ふぅ・・・
頑張ってればいいことあるさ。