いつもお世話になっているFさんから、本を
お借りしました。中島らもさんの文庫本です。
「中島らも 今夜、すべてのバーで」
中島らもさんの作品は、もしかしたら
初めてかも。読み始めると独特な
世界に引き込まれていきました。
Fさんは中島らもさんの大ファンだとか。
アルコールの飲み過ぎで入院になった35歳の
文筆家の話ですが、読み進むうちにこの
ストーリーは、らもさん自身の体験談?
と感じました。それだけアルコールと
ドラッグのことが事細かに書かれています。
印象を受けたのは、これからの日本では
物と金のかわりに「時間」が与えられる
という話。今後日本でもコンピュータの
導入などによって労働時間が大きく短縮
され、平均寿命の伸びと停年の落差も
膨大な「空白の時間」を生むということ。
そこで必要とされるのが「教養」であり
その教養は学歴のことではなく
「一人で時間をつぶせる技術」
この技術を身に付けることが今後の
人生を大きく左右すると感じました。