こまちさんがベロを出して寝ていた。

可愛いな、と思って近づいたら思いのほか寝顔がホラーだった。
自己中人どっとこむ

何か…目…開いてる…。






絶叫マシンと背筋も凍る怖い話、どっちがイヤ? ブログネタ:絶叫マシンと背筋も凍る怖い話、どっちがイヤ? 参加中

本文はここから


私は怖い話。
ジェットコースター系と怪談だったら、怪談のほうが嫌。
単純に怖いから、ってのもあるけど…そもそも怪談は語り手の技量も必要じゃない?
散々聞いて最後のオチがガッカリクオリティだったりするとしらけるし。
(私自身も語るの苦手で下手だしさー)

そういう所で結構、残念な思いをしてきたというのも理由の一つかな。
その点絶叫マシンは最初から「どんなもんか」ってのが分かってるから。
私自身が楽しめるという点では、怖い話より絶叫マシンの方が確実かと。



じゃそんな訳で、語りベタな私が体験した幽霊的な話でも。
(聞きたくない方はスルーで、無駄に長くてつまらないよ)








家の近所にAさんっていうおじさんが居てね。
自営業で、自宅隣にプレハブを立てて板金(だと思う)の仕事をしてる人が居たの。
私は毎日ほぼ同じ時間に、Aさんの仕事場横の道を犬の散歩で通っていてさ。

Aさんも私を見つけるといつも挨拶をしてくれた。
それこそ、仕事中でも私を見つけると工場から出てきて「こんちは」って。
ものすごく愛想の良いおじさんだった。


そんなある日、私が珍しく一人でそこを通りかかると…Aさんは花に水をやっていた。
工場の周りに置いてあるプランター、ピンクの花が咲いていたっけ。
時刻は平日の午前中、天気は晴れ。
Aさんと私の距離は2m。普段ならすぐに気付くはずの距離…だけど。
何故かその日に限ってAさんは私を見ようともせず、俯いたまま。
一心不乱に花に水をあげていて、顔も土気色で目もうつろ、体調も悪そうで、やつれた感じ。


私は「疲れるのかな」と思いつつも、こちらから挨拶をした。
「こんにちは」と少し大きめの声で。けれども相手に反応は無い。
ただ花に水をやり続けているAさん。

ひっきりなしに、とは言わないが車通りも人通りも少なくない道すがら。
ただ、この日、この瞬間は気味悪いくらいに辺りには誰も居なかった。


「こんにちは」と私はもう一度挨拶をしたのだが。
Aさんは私の目の前で、まるで私を無視し…ひたすら花に水をあげている。
聞こえてない…ハズはない。何せすぐそこに居るのだから。
どうしようかと辺りを見回しても、誰も居ない。
私はAさんの行動に疑問を抱きつつ、かと言って居ても仕方ないので。
「まぁこういう時もあるか」と自分を納得させて、その場を後にした。

少し歩いて振り返ると、もうAさんの姿は無かった。
私は「あぁ仕事場に入ったんだな」と…そう思った。




その日の夕方、用事があると母が我が家にやってきた。
用事を済ませ他愛もない会話をする中、母は「あっ」と何か思い出したようにこちらを見て。
それから私にこう問うた。「ねぇAさんって知ってるよね?」と。
私の家と実家はごく近い場所にあり、その為私も母もAさんとは面識があった。
肯定の意で相槌を打ち「うん、だって今日も…」とこちらが答えようとした時。
母は少し声のトーンを下げて言葉を紡いだ。



「Aさんね、半年前に自殺したんですって」



「え?」と聞き返す。母は続けた。
「自宅横のプレハブで首を吊って…密葬だったから公にはなってないけど」。

「嫌よねぇこんな近所で…」と話を続ける母。
けれども私は何も言えず、しばらくぼんやりしていた。
Aさんが自殺?しかも半年も前に…?あれ、おかしいな?おかしいよね?
だって…それなら…。






今日私が挨拶をしたAさんは…イッタイ誰?







き~やぁ~超・はっきり見チャッタよ~(((( ;°Д°))))
※このお話はノンフィクションです。