自宅では義理両親が息子と

一緒に待ってくれていた。
 
自宅のドアを開けた途端
息子が走って飛びついて来た。
 
その息子の動きと、
ギュッと抱きしめたときの
息子の温かさに癒された。
 
義理両親も気を使って
お茶とお菓子の用意をして
待っててくれていた。
 
気遣いが有り難かった。
 
ただ、その時のセッティングが
あまりにも綺麗すぎて、
少し違和感を覚えた。
 
もともと義理母は芸術肌で
インテリアにとても
拘りを持つタイプ。
 
今回もそういう感覚で
ティーカップや、お菓子を
綺麗にセッティング
してくれたのだろう。
 
でも私は違和感を
覚えてしまった。
 
お祝いでもないのに
何故私たちはこんな風に
お茶を飲んでいるのか。
 
ただ息子は義理両親がいて
私も戻ってきて、とても
嬉しそうにしていた。
 
息子の気持ちを想い
とりあえず当たり障りのない
会話をしてその場は過ごした。
 
義理母は全く悪くないし、
受け取り手である自分の
問題だという事は
よく分かっていた。
 
でもこんな事でも変に
繊細になってしまっている
自分がいた。
 
その夜は息子を間に入れ
親子3人で寝た。
 
息子と夫が寝息を立てている
横で、私はずっと
病院で1人静かに
眠っている娘の事を
考えていた。
 
罪悪感と苦しさで
眠れなかった。