2023 まちこ初摘み | マルヒデ岩崎製茶のブログ

マルヒデ岩崎製茶のブログ

Welcome to Maruhideiwazaki tea factory!
茶畑から湯のみまで、お茶にまつわるあれこれを楽しくお伝えします。

 

清水のブランド茶「幸せのお茶 まちこ

 

 

 

お茶なのにほのかに桜葉の香りがするという、

なんとも美味しくて不思議なお茶。


まちこという名前も、もともとの名前が無かったこの品種を、

それではかわいそうだと、地元清水のお茶摘みさんが

ご自身の名を付けてあげたというストーリーを持つお茶でもあります。

そしてこのお茶の最大の特徴でもある

桜葉の香りの正体は「クマリン」という香り成分。
桜葉にも含まれるこの成分が、まちこにも含まれている事が
大学との共同研究で近年、明らかになりました。
 

 

 

 

 

そして、まちこの初摘みが

4月20日(木)に静岡市清水区内で行われました

 

 

春先の気温が高く3月の雨量も多かったため

新芽の成長具合も良好です

 

 

 

今年もお世話になっている生産家さんの

初摘みに同行させていただきました。

 

重さ15㎏程ある茶刈り機を持ち、摘採がスタート。

 

 

静岡県には急斜面の茶畑が多く
こうした手持ちの茶刈り機でしかお茶を刈れない茶畑が、

県内の全茶畑の約54%を占めます。



こうした手持ちの茶刈り機でお茶を刈るのは

大変重労働な作業です。

 

 

 

 

こちらが刈り取った新芽です

 

 

今年の新芽も葉と葉の間の茎が長く

その樹勢の強さを感じます。

 

 

 

摘採された新芽は放っておくと

茶葉の中に含まれる酸化酵素で発酵がはじまる為

速やかに荒茶工場へ移動し、蒸気によって

酸化酵素の働きを止める作業が必要。

 

 

ここからは時間との勝負。

 

 

茶葉は荒茶工場へと運ばれ、

荒茶製造の工程へと進みます

 

 

まずは、生葉を蒸す作業です。
生葉を蒸すことで茶葉が元々持っている、

酵素による発酵を止めます。

 

まちこの茶葉が蒸されると、

工場の中に桜葉の香りがひろがりました。桜餅

 

 

蒸された直後の茶葉はとても色鮮やか!

 

この後蒸された茶葉は、

【粗揉】→【揉捻】→【中揉】→【精揉】

という工程で、茶葉の中の水分を絞っていきます

 

 

精揉機の後、乾燥機にかけ

茶葉の水分含有量を5%程に調整し

荒茶の完成です

 

 

この後、仕上げ工場で製茶をして

皆様のお手元に届くお茶に仕上げます

 

その模様は次回のブログで

ご紹介させていただきます

 

 

 

今回の茶畑から荒茶工場までを

動画にまとめましたので、

お時間がありましたら、

是非ご覧ください