清水のブランド茶「幸せのお茶 まちこ」。
お茶なのにほのかに桜葉の香りがするという、
なんとも美味しくて不思議なお茶。
まちこという名前も、もともとの名前が無かったこの品種を、
それではかわいそうだと、地元清水のお茶摘みさんが
ご自身の名を付けてあげたというストーリーを持つお茶でもあります。
そしてこのお茶の最大の特徴でもある
桜葉の香りの正体は「クマリン」という香り成分。
桜葉にも含まれるこの成分が、まちこにも含まれている事が
大学との共同研究で近年、明らかになりました。
そして、まちこの初摘みが
4月20日(木)に静岡市清水区内で行われました
春先の気温が高く3月の雨量も多かったため
新芽の成長具合も良好です
今年もお世話になっている生産家さんの
初摘みに同行させていただきました。
重さ15㎏程ある茶刈り機を持ち、摘採がスタート。
静岡県には急斜面の茶畑が多く
こうした手持ちの茶刈り機でしかお茶を刈れない茶畑が、
県内の全茶畑の約54%を占めます。
こうした手持ちの茶刈り機でお茶を刈るのは
大変重労働な作業です。
こちらが刈り取った新芽です
今年の新芽も葉と葉の間の茎が長く
その樹勢の強さを感じます。
摘採された新芽は放っておくと
茶葉の中に含まれる酸化酵素で発酵がはじまる為
速やかに荒茶工場へ移動し、蒸気によって
酸化酵素の働きを止める作業が必要。
ここからは時間との勝負。
茶葉は荒茶工場へと運ばれ、
荒茶製造の工程へと進みます
まずは、生葉を蒸す作業です。
生葉を蒸すことで茶葉が元々持っている、
酵素による発酵を止めます。
まちこの茶葉が蒸されると、
工場の中に桜葉の香りがひろがりました。
蒸された直後の茶葉はとても色鮮やか!
この後蒸された茶葉は、
【粗揉】→【揉捻】→【中揉】→【精揉】
という工程で、茶葉の中の水分を絞っていきます
精揉機の後、乾燥機にかけ
茶葉の水分含有量を5%程に調整し
荒茶の完成です
この後、仕上げ工場で製茶をして
皆様のお手元に届くお茶に仕上げます
その模様は次回のブログで
ご紹介させていただきます
今回の茶畑から荒茶工場までを
動画にまとめましたので、
お時間がありましたら、
是非ご覧ください