岩井志麻子
近所に中国人の
マッサージに通っていた
お店の人に
頼まれて、書いたサインを
見て、「有名すぎず、
無名すぎないカモ」を
狙っていた女性の
目にとまった
そのマッサージ屋さんで、
「ファンなんです」と言われて、
経歴を偽って近寄って来た
その人は、岩井さんが
住んでいたマンションを
もともと探して自分も
同じマンションに
引っ越してきたのだけど、
それを運命的な出会いと
演出し、自分が特別な
相手だと思わせた
その後「岩井さんのマネージャー
になりたい」と言ってきた
「今は出版社に勤めていて
300万もらっているけど、
岩井さんなら50万でいい」と
言われて、雇ってしまった・・・
たまたま、離婚した夫に
息子をとられてなかなか
逢えなかったり、寂しかった
心の隙間に入り込んできた
自分のいうことをきかせる
ために、洗脳するターゲットから、
まわりの人を引き離して、
自分だけが信用できる
人間だと思わせた
どんどん仕事が
なくなっていったのに
毎月50万渡していた
しばらくすると「自分には
すごい霊感がある」
「前のだんさんには、女の
幽霊が憑いている」と
言い出した
その頃、稲川淳二さんのDVDに
出ることになって、
現場で稲川さんから
「今1番信頼している
神主さん」を紹介された
「前の主人には、女の霊が
その人を疑いだしたのは、
当時中学生の息子さんに
「私とSEXしてみたくない?」と
言ったことがわかったから
毬谷友子
35歳の時に、犬を飼い始めた
お金持ちの友達が、その人の
所に来ている
60代の
家政婦を紹介してくれた
自分は大企業の
重役夫人で、海外で
らせん階段のある家に
すんでいるとか、経歴を
偽って言い出した
また、テレビに出てる
有名人と知り合いだと
アピールしだした
そして、毬谷さんが
幼少時代に母親の
愛情に飢えていた
心の隙間に入って来て、
母親のように
ほとんど家に寝泊まり
するようになってきた
2,3年ほどたってから、
もとの家政婦の雇い主
だった友達から電話が
かかってきた
「家の中から物が
なくなっている」
そこで、毬谷さんも家の
中を調べたら、
クリントン大統領の
晩餐会に着ていった
着物やアクセサリーを
盗まれていた
警察に行っても、
「家政婦は犯罪が
成立しない」と言われて、
もとの雇い主の友達が
探偵を雇った
3日間家を空けると言って、
盗聴器や、隠しカメラで
犯行をおさえたら、
宝石を持って質屋に
持っていったのがわかり
逮捕された
その時点では、まだ
洗脳がとけてなくて
何百万も盗まれているのに
「かわいそう」「逃げて
」と
思っていた
ノンフィクションライター 山田文大
カルト集団は、一度脳を
洗ってリセット
させてから、マインド
コントロールする
その時には、「神の水」と
いう名の「覚醒剤入りの
水」を飲ませて幻覚を
見せる