久々の映画レビューです。
観に行ったのは先々週の水曜日、レディースデイです。

湊かなえさん、の作品は今まで読んだことも、映像化作品を観たこともありませんので、その世界に触れるのは今回が初めてです。
なんというか、予測通りの、気が重くなるお話でした。
多少は内容を言ってもだいじょうぶなのかな?l
主人公は女子高に通う二人の高校生。
それぞれに重たいものを抱えています。どちらが、と言えない、どちらもそれぞれに重たいもの、です。
そこに、まぁ様々な事象が絡んでくるのですが、とにかくベースの重たい問題が結構誰にでも起こりうる、あるいは既に抱えているであろう問題で、だからこそ、気が重くなる。
展開は映画的と言うか、小説だよね、というものなんですが。
いろいろ起こることが結局は収束していくのですが、そこがこの作品の醍醐味だと思われるので、そこは映画館で観ていただけたらと思います。

しかし、原作者の湊さんというのは独特の感性を持たれているのだな、と、今ごろになって思う、世の中の流れに着いていけてないワタクシ。
女子高生の日常がこうだとは思わないけれど、あの世界は、女の子ではなく女でもない、独特な年齢の、同性しかいない環境でしか生まれないものなのだと思います。その描写がとても秀逸で、文学作品なのだと感じました。

えーーー。
いつもながら、ネタバレを避けるために、訳のわからないレビューになっておりますが、きちんとしたストーリーは映画館に行ってご覧ください。

そして、今回も続くへ~映画少女。SMAPの稲垣吾郎さんが出演しています~。
この映画は(2016年10月22日のドラマも)退職されたチーフマネージャーの飯島さんがマネージメントしたものです。

この作品で感じるのは、吾郎ちゃんの名バイプレーヤーぶりです。
たぶん、主役を張るともっとすごく輝くことができるはず。それが静かにひっそりという感じで映画のなかに入り込んでいます。本当に作品の一部に溶け込んでいて、俳優としては当たり前のことなんだろうけど、アイドルグループのキラキラした姿と一線を画した存在に、「稲垣吾郎は俳優というものを真剣に全うしてきたんだな」と実感しました。
つよぽんにしろ、慎吾くんにしろ、それぞれが個性的な俳優になっていて、もちろん木村くんは誰が何を言っても【木村拓哉】であるわけで、本当にSMAPは各々が、誰の真似でもない唯一の俳優になったのだなと思う。稲垣吾郎が脇を固めるって、すごく贅沢だと思う。その贅沢なオファーを受けるような役者さんになったんだなぁ、と。きっとたくさん努力も勉強もしたんだろうな。そして、バイプレーヤーの吾郎ちゃんを売り込んだ飯島さんはすごい腕だったのだと心底思う。だって、たくさん主役張れるのなんて、やっぱ若い時期だけだろうし(まぁ木村くんは今でも主役してるけど)主役より脇の方が圧倒的に仕事が多いし、作品によっては主役より重要な存在だったりする。今回の役も、最初のトッポイお兄さんが実はかなりなキーマンだったし。バイプレーヤーもできる主役クラスの俳優。それが稲垣吾郎だと思う。

と、思いっきり褒めちぎっていますが。
眼鏡の吾郎ちゃん、かっこよかったvまた観たいなぁ。
吾郎ちゃん観るだけで、星5つだよ。
(ふぁんの欲目です)