大いにネタバレしております、ご注意くださいませ☆
正→茂→進→雅、ときて、わたしが五人目に攻略したのは、いわゆる「隠しキャラ」的存在の「御杜 守」です。
画像はFD用のものなので、宮ノ杜 守になっていますが…。(この守、かっこいい)
守ルートは、なんというか…。
乙女ゲームというよりも、サスペンスノベルという感じでしたが、守の艶やかな長い黒髪(しかもイケメン)に軍服とか…。
怖いのに色気があって、すごく良かったです。
オトメイトのゲームって、全部似たような絵でワンパターンに見えて、個人的には魅力を感じないのですが、華ヤカは個性もあるし、照明による微妙な色彩、雰囲気などがとても魅力的で、スチルに見入ってしまいます。
守ルートは、通常ルートと違い、特別だなぁ…と思いました。
小さな事ですが、守の部屋の雰囲気がとても好きです。
格子付きの丸い窓に、小さな机。畳の部屋。
沢山の本に、沢山の得物……
大家さんとの関係も、
「守は一人ではなかった」
とわかり、ホッとできるエピソードでした。
守はたった一人で五年間、宮ノ杜家と澄田に復讐するために、殺人の鍛練をしてきて、ネガティブな思いで自分を奮起させてきた人だけれど、やっぱり、人間は
「一人だけれど、一人じゃない」
と思いました。
守は、石ころ一つで襲ってきた人間を躊躇なく殺めるけれど、主人公に亡きがらを見せまいと、悪人になりきれない人間くさいところも魅力だと思いました。
主人公が、守のところに居座ってしまう気持ち、何となくわかるような気がします。
不器用だけれど、本当は優しい人なのだと。
忍者みたいに、使用人宿舎に忍び込み、主人公の日記を勝手に読んだり…(笑)
終いには主人公を斬ったりもするし、目茶苦茶なんだけど、守の良さは、二周するとよくわかりました。
一周目は、主人公を斬った時点で
「……ないわー」
と思ったけど、二周目は、守にはそれだけの積年の恨みがあるという事を表しているんだな…と、思いました。
斬られたけど、主人公の覚悟が伊達じゃないのもわかったし。
何より、守の側にいるのは、居心地の良さそうな雰囲気があって、わたしは好きです。
そして、物怖じしないタエちゃんがいい!(笑)
タエちゃんに怖いものはないのかな(笑)
守が書いた小説には、愛情がこもっているんだろうな、と思うと、救われた気持ちになりました。
そして、主人公とさよならをして、一人で自分と向き合い、玄一郎とも向き合い、守は宮ノ杜家の兄弟の中で、一番強い気持ちの持ち主なんじゃないのかな?と、個人的にですが、感じました。
守は怖いだけじゃなく、冗談を言ったり、口調の使い分けをしたり、楽しいシーンもあり、バランスが取れているルートだと思いました。
宮ノ杜家の兄弟としてのシナリオのFDも楽しみです
つづく☆