用語のご説明ですが・・・
「助勤神社」=こんな名前の神社があるわけではありません
助勤(じょきん)とは、神職の身分で”助っ人”として
勤務すること、あるいはその人のことです
勤務条件が様々ですから
一概には言えませんが
常勤の神職が正社員とするならば
助勤とは、いわゆる非常勤のパートタイマーみたいなものです
大きな神社から小さな神社まで
神社にもいろいろありますが
フルタイム常勤で毎日出社してもらうほどは忙しくない
さりとて、全然誰もいないというわけにもいかない
そんな神社は案外多いのかもしれません
ところで神社の境内の一隅に
その神社の宮司とその家族が住む家屋がある、
そんな神社もあれば
神社の境内には人の住む建物はなく
宮司は毎日通勤してくる
そんな神社もあれば
平素は全くの無人で
月に数回、あるいは年に数回、
祭祀のある日にその神社の宮司が出社する
そんな神社もあります。
平日は社務所に電話番の留守番がいればいい
しかし、土曜・日曜・祝日、特に大安の休日は
祭祀ができる神職が必要…
そんな神社で
諸事情により宮司は常時不在という場合には、
助っ人が必要となります。
そんな助勤神職でもある私は
では、出勤しない日は何をしているのか
カフェでコーヒー飲んでます…っていうのは嘘ですが
自分自身が宮司としてお勤めさせていただいている神社が
三社あります
はい、そうです
つまり兼任です
”兼務神社”=宮司もしくは
神職として兼務している神社のことです
一社だけの神職は専任神職ですね
さて、兼務などということが可能なのか
そう思われる方もおられるでしょう
可能です
但し、結構多忙です
田舎の、
社務所もない、
普段、ほとんど地元の人以外に
お参りする人もいない
そんな無人の小さな神社は結構多いです
しかし例えどんな山奥の過疎の村の
高齢者しかいない限界集落の神社であろうとも
そこに住んでおられる住民の方々の
氏神様をお祀りしております神社ですから
神職としてそんな神社を守ってゆくことは
最も大切な使命の一つです
(写真は私ではありません)
フリー画像から拝借しました
”神職”=いわゆる神職には、肩書き・身分があります
一般的には、
宮司・権宮司(ごんぐうじ)・
禰宜(ねぎ)・権禰宜(ごんねぎ)・出仕(しゅっし)等という身分があります
よく”神主さん”という言葉を聞きますが
”神主”という身分は現在はありません
一般的には”神主さん”の方が分かりやすいかもしれませんが…
”御祭神”=その神社にお祀りしている神様のことです
神様は一人二人とは数えません
一柱(ひとはしら)・二柱(ふたはしら)…と数えます
殆どの神社は、
一柱しかお祀りしていない、ということはまずありません
複数の神様をお祀りしております
例えば
天照大神(あまてらすおおみかみ)と
素戔嗚尊(すさのおのみこと)…
あるいは
イザナギノミコトとイザナミノミコト…等々
ちなみに
お守りやお神札(ふだ)は、
一個、二個とは数えません
一体、二体と数えます
更に、お守りは販売するとは言いません
”頒布”という言葉を使い
また、代金とか料金とかという言葉も使いません
「五百円のお納めでございます」などという表現をいたします
なお、七五三や初宮詣、地鎮祭等の御祈祷を依頼する際に
神社にお納めいただくご祈祷料は
無地の封筒、もしくはのし袋に
「初穂料」或いは「玉串料」としてお納めくだされば
神様に対してより丁寧な礼儀ということになります
いかがでしょうか?
何か参考になりましたでしょうか
特にこれから
大きな神社で秋祭りや年末年始などに
巫女さんのアルバイトでもしようかとお考えの方は
心得ておいていただきたい事柄でもあります