うまい、やすい、はやい | ミックスココアのひとりごと

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「うまい、やすい、はやい」って、これってどこのお店のキャッチフレーズかごぞんじですよね~?!そうです、牛丼の吉○家さんのキャッチフレーズです。じゃあ、「はやい、やすい、うまい」って、どこのお店のキャッチフレーズかごぞんじですか?

これも吉○家さんの、キャッチフレーズです!正確に言うとキャッチフレーズだったのです。

やすくてうまい牛丼がヒットし急成長を遂げたお店ですが、店舗戦略・経営施策の行き詰まりにより売り上げが落ち込んだときがありました。そのときの作戦会議で従来の「はやい、やすい、うまい」を現在の「うまい、やすい、はやい」に変更したのです。もちろんキャッチフレーズの言葉の順序をただ単に入れ替えた、それだけではありません、経営戦略の見直しそのものが一番重要な鍵だったのですが・・・


たかがキャッチフレーズです、しかしそこに表現される理念は実は奥深いものがあると思います。


つまり何を最優先するかということに他ならないのです。


注文した物が早く出てくる、それも一つの価値でしょう、安い、それも価値です、しかし、どんなに早くて安くても美味しくなければ、客足は遠のきます。


まず、美味しい、それが安い、しかも注文してから出てくるまでの時間が早い。

調度や雰囲気にお金をかけて高級な食材を使って一流のシェフが腕を振るう、そりゃあ高くて当たり前です。

もっと手軽にもっと身近にがモットーのお店では、美味い物を安く早く提供することがコンセプトとなります。お店によって何を最優先するかが違ってくるのは当然です。


業種が違っても、職種が違っても、職務が違っても、共通して言えることは、何を最優先するか、そのコンセプトをしっかり持つことですね。

町の電気屋さんは安さでは大型量販店にかないません、けど、顧客に密着したアフターサービスでは量販店に勝てるのです。あなたが取り扱う車はライバル社の同レベルの車より高いかもしれません、けど品質と性能ではお値段以上のものを誇れます。

あなたはあなたの仕事の何を誇りに思いますか、迅速なサービスですか、どこよりも安い価格ですか、品質と言う名の安心感ですか、付加価値という名の充実したサービスですか?


「うまい、やすい、はやい」のキャッチフレーズから思いをめぐらせて、自分の仕事を見直すヒントが見つかりそうです。