その日の営業終了後、
いつものようにダラダラしてた。




けど、その日は雨のせいもあり
暗かったし
その分、私は余計に怖かった。




だから、てんちょーに対し
『早く帰りましょ』
とばかり言ってた。





相変わらず
辞める件については触れず…。




それでも
帰ろうとせぇへん店長。





もうホンマに怖かったし
暗かったしイヤなってた私。




テーブルに顔を伏せて
『もうホンマに帰りたい…』
ってボソっと呟いた。






そしたら寝転んでて
向かいに座ってたてんちょーが
私の手を握ってくれた。





『こうしてたら安心する?』

『お前そんな怖かってんな…』







その手は優しさが伝わり温かく
ホンマに安心した。




 人の手って
 こんな安心するんやなー…。



って初めて感じた。



その手からは、
多くは言葉にされてないけど
優しさや店長の温かさが
めちゃくちゃ伝わった。





そう感じた時には
嬉しすぎて
気付いたら涙が少し出てた。



けど、恥ずかしかったから
顔は上げず泣いた。






てんちょーは、
そのまま何も言わず
ずっと手を握っててくれた。




私も何も言わんかったけど
ただ泣いてた。