9月21日 母の初七日
早いなぁ

変な話しだが葬儀屋のサービスが良く、初七日や四十九日の日にちが入った一覧表を作成してくれたので、忘れる事はない。

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父がお風呂に入っていると、風呂場から「バキッ」と言う音が…

お父さんっ!

父が倒れたのではないかと心配で、風呂場の戸を開けると、裸の父が一言

お尻が挟まった

長年風呂場で使っていた、プラスチック製の椅子の座面が割れた。その割れ目にお尻を挟まれた模様。

今日は母の初七日、絶対に母の仕業だ。

お父さん、お母さんにお尻をかじられたんだよ

父が風呂から上がった後、父と私で遺影の母をたしなめる。

お父さんのお尻をかじっちゃ駄目だよ

遺影の母がニヤニヤしている。

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生前母が甘やかしたせいで、父はインスタントラーメン以外、ほぼ料理が出来ない。

そんな父も母が入院中は味噌汁を作ったり、肉や野菜を炒める事くらいは出来るようになった(味付けは、液体の昆布ダシ一択)

今日はいよいよ中級編。

台所を片付けていたら麻婆豆腐の素が出てきたから、お父さんこれで麻婆豆腐を作ってよ

と、晩ご飯の調理を押し付ける。

父を買い物に連れ出し、一緒に必要な材料を購入。麻婆豆腐に入る野菜と言えば、私の中では長ネギなのだが、父が「タケノコも入っている」と断言するので、タケノコの水煮も購入。

帰宅後、早速調理に取り掛かる父。意外にも手際良く、あっという間に完成。


麻婆豆腐(父)
ゴーヤとワカメと竹輪のカラシマヨ和え(私)
ホタテのお刺身(父、麻婆豆腐の食材に隠して購入)

あら美味しい
お母さんも「辛いけど美味しい」って言ってるよ

父、自慢げ(私は褒めて伸ばすタイプです)

いつもの家族団欒の時間が戻りつつある。
母の声は聞こえないけれど、我々家族にはいつも笑っている母の姿が見えている。