東新宿で寄り道したあと

中央図書館のあるコズミック通りへ向かったのですが

またまた脇道へ逸れてしまいました。

 

 

 

この辺では、まだ真面目に進んでいたのです。

このヘナチョコ画像は、左端から伸びている雪柳を撮ったつもり。

 

この辺はいつもバスで通っていて

途中、気になる所があり…

 

 

 

 

それが角にある八百屋さんです。

この日は徒歩だったので店先を覗いてみました。

一つ前の画像の通り、明治通りはビルばかりで

人が暮らしている気配がないので

突然ここに現れた下町的な店が不思議でした。

でもその後、すぐにこの疑問は解消されました。

近代的な街並みに突如こんな店が現れたわけではなく

店の方が前からあり、明治通りの近代化はその後だと

実感する場所へ行ったもので。

 

ところで…

この八百屋さんを通り過ぎたら、すぐ裏に…

 

 

 

 

細い路地があり、突き当りは昔ながらの美容院らしい。

あの先は行き止まりだろうか。

こういう道があると、そりゃ行ってみるよね。

 

 

 

 

 

手前はごく普通のお家で

錆びた柵の前に幾つも植木鉢が並んでいます。

柵の内側には私の背より高く伸びた植物があり

紫陽花だろうと思ってよく見たら

新芽の出方が違うわ!?

よくよく見たらゼラニュームらしい。

茎が木質化しているので年代物ですわ。

地植えで酷暑にも厳冬にも耐えて生き延びてる!

いやあ、強いのね、ゼラニュームって。

 

 

 

 

 

突き当りかと思った道は横へ繋がっていました。

この斜め前、アパートの外階段らしい場所で

オス猫同士の喧嘩らしい唸り声が響いていました。

 

お?やってるね。

 

久しぶりに聞いた春の喧嘩の唸り声。

いくら覗いても姿が見えないよ。

動いた方が負け、引くに引けない状態か?

 

ま、怪我しない程度に頑張ってね。

 

道の先はすでに再開発で整備された道路と新しいビル。

なので引き返してきました。

 

 

 

 

突き当りかと思った道に満開の乙女椿。

ひっそりと、でも数えきれないほど咲いていました。

 

さて、ここから出て来て何気なく先の方を見たら

あら?ここはもしかして?

 

 

 

 

手前にはコープの店や広場があり

その先は大きな木々が茂っています。

これはもしかしなくても?

 

 

 

 

やっぱり!

ここはすでに戸山公園の箱根山地区でした。

図書館の帰りに行こうと思っていたんだけど

着いちゃったわ(笑)

とはいえ私が知っているエリアではないので

どうしたものか、ウロウロしてみる。

 

 

 

 

先の方は広い道路が続いているけれど

その間は高木が立ち並び雑木林のよう。

都心の里山か?

などと思っていたら…

 

 

 

 

え?

木の間から意外な物が見えて仰天しました。

あれはなに?

どうしてこんな所に、橋?

架線橋ってことはないから空中通路?

(こういう構造物の名称分からず)

 

あまりに思いがけない光景を見たので

一度道路へ出て近づいてみることに。

 

 

 

 

 

出てきた道路は急カーブで先が見えません。

この道の左側に空中通路があるので

入り口まで行ってみました。

 

 

 

 

空中通路は先で建物に繋がっていました。

下を見ると急こう配の谷になっていて

道路からこの建物に入るには、こういう通路がないと

とても不便だということが分かりました。

谷底から伸びた木の新芽がすぐ近くで見えました。

 

…ここ、新宿だよね?

 

 

 

 

橋から反対側を見たら(ちょっと分かりにくいけれど)

茂みの奥の白い建物越しに、ちょっとだけ頭を覗かせているのは

西早稲田のパークタワー。

あの向かい側に水稲荷神社があり、ヤギのユキちゃんがいるのね。

 

 

 

 

 

道路に出て見た風景。

左端の電柱に重なるように見えるのは富久クロス。

真ん中に銭湯、金沢湯の煙突。

右端は、さっきまでいた東新宿のイーストサイドスクエア。

 

こうして見ると、ほとんど知っている場所なので

それほど遠い所に来ているわけではないのに

何だか現実感がなくて浮足立ってる気分です。

…空中通路を歩いたからか?

 

 

 

 

もう一度、さっきの場所から眺めてみましたが

やっぱり不思議な景色です。

 

ここからさっきの場所へ戻ろうとしたら…

 

 

 

 

 

団地の下の商店街へ出ました。

 

そうか、ここは戸山ハイツだったのか!(←遅い!)

 

箱根山には何度も上り、その近くの団地は見ていましたが

戸山ハイツと呼ばれる場所をはっきり見たのは初めて。

 

それにしても団地の下の商店街は懐かしいです。

 

青山一丁目にもあるし(閉鎖が決まったらしいけど)

今は無き霞ケ丘団地の外苑マーケットも思い出しました。

先の東京オリンピックで建てられ、今回の東京オリンピックで閉鎖された

何とも皮肉な団地です。

 

 

 

 

 

全部の店が営業しているわけではないらしい。

休業日なのか閉店したのか。

 

 

 

 

 

店の前に続く花壇には

元気な花たちがいっぱい。

ずっと寒かったけれど、この花たちは満開です。

 

 

団地の下の商店街、先の方は裏側みたいなので

反対側へ回ってみました。

 

 

 

 

すると洋服を売っている店がありました。

店内には金物など日用品も並んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通り過ぎて振り返ったところ。

こちらも休業日か閉店したのか

シャッターが下りている店多し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店の前に細長い花壇があるのもお約束なのか。

何とも懐かしい風景です。

 

 

 

 

戸山ハイツは戦後の住宅難を解消すべく

GHQの提唱で、まず木造住宅が建てられ、その後順次高層化され

1970年代半ばに全て完成したそうな。

35棟、ピーク時は1万人が住んでいたとか。

現在は半減し、高齢化が進んで限界集落ともいわれています。

 

これほど広大な土地が未だに再開発されず残っているのは奇跡では?

だからといって、もうなんちゃらヒルズなんかウンザリですけど。

未来永劫にこのままというわけにはいかないでしょうね。

 

ワタクシ新宿区民になって3年

大久保地区に体操に通って1年

明治通りをバスで通りながら、その1本奥にある

この団地の姿を全く知りませんでした。

この姿は私にとって秘境ですわ。

 

 

 

 

 

花壇が途切れた所で見たアロエの一群。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや野生化しています。

これも古い団地あるあるかな。

 

この後、ようやく本来の目的地を思い出し

また明治通りを歩きましたが

通りを見る目が、さっきと変わったような気がします。

 

 

 

 

 

 

ようやくコズミック通りへ着いて

図書館へ入る前に自販機で買った水を飲んでひと休み。

オブジェといろはすの記念撮影(笑)

いきなり暑くなったので、ちょっとヘタレました。

 

でも体調が回復したら、

また戸山一帯を歩いてみたいです。